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「いつまでたっても解決しない」“拉致問題停滞”に横田早紀江さんは… 日朝首脳会談から20年

2022年9月17日 17:31
「いつまでたっても解決しない」“拉致問題停滞”に横田早紀江さんは… 日朝首脳会談から20年

史上初の日朝首脳会談で北朝鮮が日本人の拉致を認めて17日で20年です。13歳で拉致された横田めぐみさんの母・早紀江さんが20年間新たな進展がなかったといら立ちをあらわにしました。

早紀江さん(86)「いつまでたっても解決しないなっていう思いしかなくて、それはもう言いようのないいら立ち」

2002年9月17日、当時の小泉首相が北朝鮮の平壌を訪れ、史上初の日朝首脳会談が行われました。北朝鮮は初めて日本人の拉致を認め謝罪。

その年の10月には5人の拉致被害者とその家族は戻ってきましたが、20年たった今も政府が認定しているだけで12人の拉致被害者が帰国できていません。

早紀江さん「地獄のような人生ですし、家族にとっても本当に同じような思いで苦しい思いでいるわけですから。何で(日本が)動かないのか、何で日本が助けないのか」

20年前、北朝鮮は不確かな情報とともに拉致被害者8人は死亡し、横田めぐみさんもその中のひとりだと伝えました。早紀江さんはその時の心情をこうふりかえります。

早紀江さん「端的にそういう風に言われても、骨を持ってこられても、親はね、簡単にそうですかって言う人はいないと思うんですね。絶対にそれは違うと私は今も思ってます」

また、この20年で拉致被害者家族の高齢化が進み夫の滋さんをはじめ、多くの家族会メンバーが家族との再会を果たせぬまま亡くなりました。

早紀江さん「(親世代が)2人だけが残ったってもう本当無残な話で。家族は何代、そういうつらい思いをしながら、それを背負っていかなきゃならないのかと思います」

ことしの11月にはめぐみさんが拉致されてから45年となります。早紀江さんは、娘を助け出すために「体が持つ限り頑張りたい」と振り絞るように語りました。