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千秋公園お堀の遊歩道 作業が大詰め

2024年3月4日 19:32
千秋公園お堀の遊歩道 作業が大詰め

秋田市中心部にある千秋公園のお堀に今年、遊歩道が完成します。去年始まった設置作業が大詰めを迎え、4日は山場となる作業が行われました。

4日午前9時前、ウェットスーツに身を包んだ作業員が始めたのは、お堀の中を通る遊歩道と陸地をつなげるための準備作業です。遊歩道を設置する作業は去年11月から本格的に始まりました。お堀の地面ではなく水面に浮かべる浮体式の橋。完成する遊歩道は直線のルートではなく折れ曲がったルートになっています。これは折れ曲がる角をハスや水辺を鑑賞するスペースとして利用してもらうためです。遊歩道にある柵の高さはおよそ80センチ。市は万が一の場合を想定し救命用具を2か所に用意するほか、夜の時間帯は遊歩道を通行止めにするなどの対策をとると説明しています。

市が建設にかけた費用はおよそ3億8000万円。4日は秋田駅側の岸に“最後の橋”を運び、遊歩道をすべてつなげる作業が行われました。最後につなげる橋は船で引っ張って動かす予定でしたが、水深が浅く船を動かすことが難しく、作業員が直接ロープで引っ張り水面を移動させました。接岸まであと数メートルのところまで人力で移動させたあと、最後は大型クレーンで連結作業を行いました。

午前9時前に始まった連結作業はおよそ6時間半後の午後3時半ごろに終了。大きなトラブルもなく終わり、作業員は安堵の表情を浮かべました。秋田市は遊歩道が利用できるようになる時期を「今年の夏、ハスが咲くころ」と見通しを示していています。

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