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帝京大教授 ゼミ生募集で「女子は基本的に採用」 男子生徒を女性と誤認した後、態度急変…教授の“言い訳”

2022年11月25日 1:35
帝京大教授 ゼミ生募集で「女子は基本的に採用」 男子生徒を女性と誤認した後、態度急変…教授の“言い訳”

帝京大学のゼミ生の募集をめぐり、教授から“女子は優先してゼミに採用する”といった趣旨の連絡があったと男子学生が訴えています。教授は男子学生を女性と誤認してメールを送ったと話し、その後、あからさまに態度が変わったといいます。やりとりを記録した音声データには、教授の“言い訳”も記録されていました。

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24日夜、帝京大学2年の聖奈(せな)さん(19)は「一番にショック。次に驚きですね」と話しました。“女性に間違えられることもある“というこの名前がきっかけで、ある問題が発生しました。

大学でゼミ生を募集する教授にメールで問い合わせをした時のことでした。18日、聖奈さんを女子学生と勘違いした教授から「女子学生さんですよね?」、「歓迎いたします。男子には内緒ですが、女子は基本的に応募=採用です」、「サンドイッチにコーヒーでも飲みながら、お話ししましょう」といった言葉で、“女子は優先してゼミに採用する”との返信があったというのです。

聖奈さんが男性であることをメールで伝えると、教授から「了解です。失礼しました」とだけ返信がありました。これに対し聖奈さんは「あからさまに態度が変わったのを見て、ちょっと驚きました」と話します。

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その後、聖奈さんは21日に教授と会い、その時のやりとりが音声で記録されていました。

聖奈さん
「(募集案内では)『男女問わず4人』って書いてあったけど、メールの文章で『女子の応募=採用』って書いてあった」

教授
「それは君が女だと思ったから、送っただけだよ」
「僕の腹づもりでは、あなたが女だと思ったから、“あなたが女だったら優先的に(ゼミに)採るつもりだよ”と、それだけだよ。あなた男だから、そういう訳にはいかないと。そういうことだよ。でも、それは公式には言えないからね」

教授は堂々と“女子学生を優先”と話しました。さらに――

教授
「あなたのこと女だと誤認したのは僕のミスだけど、それはしょうがない。あんな名前なんだからさ」
「メーカーと一緒。採用って男の人も来るんだけど、結局、通るの美人の女だったりするわけでしょ。採用ってそういうことなの。最後は決める人が権限持ってるの。四の五の言われる筋合いじゃないのよ」

聖奈さんはやりとりを振り返り、「自分が男子だったことに対して、(教授は)ガッカリしたという感じの態度でした。教授の私情で学生が平等に扱われないのは、とても不公平だと思いました」と訴えました。さらに、納得しているかと尋ねると「ないですね」と即答しました。

帝京大学は、この教授のゼミ生募集を中止し、事実関係を確認しているということです。

(11月24日放送『news zero』より)