“性的暴行”元中学校長裁判 検察側、懲役10年求刑 被告は起訴内容を一部否認
勤務していた中学校で教え子の女子生徒に対し性的暴行を加えケガをさせた罪などに問われている中学校の元校長の男の裁判で、検察側は3日、男に懲役10年を求刑しました。
東京・練馬区立の中学校の元校長・北村比左嘉被告は、別の中学校に勤務していた2010年、教員としての立場を利用し教え子の女子生徒に性的暴行を加えケガをさせた準強姦致傷の罪などに問われ、起訴内容を一部否認しています。
3日の裁判で、検察側は「教師と生徒という圧倒的上下関係を利用した常習的犯行の一環で、卑劣極まりない」「性欲のおもむくままに女子生徒の性的自由を奪う悪質な犯行だ」として、北村被告に懲役10年を求刑しました。
一方、弁護側は「女子生徒から明確な拒絶の意思を示されたことはない」「性的行為について、女子生徒が受け入れてくれていると認識していた」として準強姦致傷の罪は成立しないと主張しました。