43歳男の“逮捕前の様子”は… 取り調べで同じ質問繰り返すと激高も 中学生殺傷事件
福岡県北九州市で起きた中学生の男女殺傷事件で逮捕された男が20日、送検されました。43歳の男はどんな人物なのか。騒音の苦情があったという男の自宅からは、怒鳴り声などが聞こえたといいます。
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私たちが話を聞いたのは、福岡・北九州市のそば店の店長。
そば店 店長
「普通の人なら持って行ったら『ありがとう』とか言うけど、無言やったし、動揺したようなオロオロした感じ。まさかと思ったね。(出前に)いったところが…」
18日に、出前に訪れたのが、殺人未遂の疑いで20日に送検された平原政徳容疑者(43)の家だったといいます。
12月14日、福岡県北九州市のファストフード店で起きた中学3年生の中島咲彩さんと男子中学生が襲われた殺傷事件。平原容疑者は事件の2日後、16日から3日連続で出前を注文してきたということです。
店長によると、“様子がおかしい”と思ったのが逮捕前日の18日のこと。
そば店 店長
「ビール持って出てきて、ビール置けばいいのに、置かないでそのままとろうとしたから、ビール落として、オロオロオロオロしてたね」
落ち着きがなかったという平原容疑者。器の回収時には…
そば店 店長
「インターホン押しても出てこない。警察きたと思って、出ないんじゃないですかね」
家の中はゴミが散乱していたということです。
そば店 店長
「正直、汚い家やなと。もったいないなって、立派な家なのに」
警察によると、数年前に妻と離婚したあと、一軒家で一人暮らしをしていたという平原容疑者。近所に住む人は…
近所に住む人
「たばこ吸ってるとこ。あとは見たことない。車で出かけるのも記憶にない。玄関の前に椅子置いて、座って吸ってた」
さらに、こんな“証言”も。
近所に住む人
「マイクで歌を歌ったり、大声出したり。今年入ってひどくなった。誰かに対して怒っている感じ。『おーーーー!』と、人が怒っている感じ」
平原容疑者の家から“怒鳴るような声”が聞こえたといいます。警察には、今年5月と10月、近所に住む人から騒音などの相談が寄せられていたということです。
警察の調べに対し、男子中学生を刺したことは認めている平原容疑者。自宅や車からは複数の刃物が押収されたほか、現場から逃げた男が身に着けていたものに似た衣服や「黄色いサンダル」が押収されています。
しかし捜査関係者によると、動機についてははっきりとした供述をせず、同じ質問を繰り返すと、「何回同じこと聞いとるんじゃ!」と激高することもあるということです。
中島さん・男子生徒との間に面識がなかったとみられる平原容疑者。警察は動機などについて解明を進めています。