福岡県北九州市の中学生男女殺傷事件で、逮捕された男の関係先から複数の刃物が押収され、中には目撃情報と特徴が似ているものもあることが分かりました。

殺人未遂の疑いで逮捕された北九州市小倉南区の平原政徳容疑者（43）は20日午後、身柄を検察に送られました。平原容疑者は調べに対し男子中学生を刺したことを認めていますが捜査関係者によると動機についてははっきりとした供述をせず、同じ質問を繰り返すと激高することもあるということです。

警察は平原容疑者の自宅や車を捜索し、複数の刃物を押収しました。中には、男子中学生の証言と特徴の一致するものもあるということで、警察で事件との関連を調べています。また、現場から逃げた男が身に着けていたものに似た、衣服や「黄色いサンダル」も押収されています。

平原容疑者の車とみられる黒のワンボックスカーが事件前、現場周辺を周回する様子が防犯カメラに映っていたことも捜査関係者への取材で分かりました。

警察は、男子中学生と一緒に刺され死亡した中島咲彩さん殺害の容疑についても平原容疑者の調べを進める方針です。