【速報】斎藤知事に敗れた稲村和美さん陣営の刑事告訴・告発を警察『受理』 “デマ通報”でSNS凍結…「今後の選挙の在り方に一石を投じたい」
11月に投開票が行われた兵庫県知事選挙で、立候補していた稲村和美さんのSNSが、ウソの通報で「凍結」させられたとして、後援会が提出した告訴状と告発状について、警察が受理したことが分かりました。
陣営の代理人弁護士によりますと、20日、「虚偽の風説を流布して業務を妨害された」とする偽計業務妨害の疑いについては氏名不特定で、「虚偽の事項を記載したり、事実を歪曲して記載したりするなど表現の自由を濫用して選挙の公正を害してはならない」と定めた公職選挙法に違反する疑いについては対象者を絞り込んだ上で、告訴・告発状が兵庫県警に受理されたということです。
代理人弁護士は20日の会見で、「特定の個人に対して処罰感情をもって告訴告発したのではない。人権が損なわれるようなことのないよう、今後の選挙の在り方に一石を投じたい。今後の捜査の行方を静かに見守っていきたい、というのは稲村さんも同じ考え」と語りました。
11月17日に投開票が行われた兵庫県知事選で、前尼崎市長の稲村和美さんは、斎藤知事に約13万票の差をつけられて落選しました。
稲村さんの陣営によりますと、選挙期間中、稲村さんの後援会が運営するXのアカウントが、選挙戦の後半期間にあたる11月6日から10日間にわたり「凍結」され、利用規約に反した利用者としてSNS上での投稿などができない状態になりました。凍結が解除されたのは、投票日前日の11月16日未明だったということです。
また、11月12日に2つめのアカウントを取得し、改めて広報活動をしようと試みたものの、取得後わずか1時間で、こちらのアカウントも「凍結」されたということです。
後援会は、凍結の原因は「Xのルールに違反した」というウソの通報を多数されたためとして、通報を行ったアカウントを「選挙妨害」だとし、「稲村さんに対するデマが横行し、それを否定した後も、SNS上で広められた」として、偽計業務妨害の疑いや公職選挙法違反の疑いなどで11月22日、警察に告訴状・告発状を提出していました。