強い痛みも…「帯状疱疹」若い世代にも増加 日常生活で気をつけることは?
18日、「帯状疱疹」ワクチンについて、65歳などへの定期接種が決まりました。一方で、実はいま、若い年代の発症も増えているといいます。一体、なぜなのでしょうか。
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大学生(21)
「高校生の頃にかかってつらかった思い出」
大学生(19)
「おなかの周りにポツポツ点々できた。ちょっとトラウマ」
体が痛み、赤い発疹ができる「帯状疱疹」。
80歳までの3人に1人が発症するといわれるなか、18日、厚生労働省の部会は、来年度から65歳の人などを対象に、ワクチンの接種費用を公費で補助する「定期接種」とする方針を決めました。
特に50歳以上で発症率が高いとされていますが、実はいま、若い世代でも増えているんです。
大学生(21)
「ジンジン神経が痛む感じ。夜寝られないくらい。(かかった時)1~2週間以上、ずっとその状態でつらかった」
大学生(19)
「とりあえず痒(かゆ)いんですよ。痛さはジンジンですね。もう絶対なりたくないですね」
原因について、医師は“ある病気”が関係しているといいます。
──最近、患者は増えている?
帯状疱疹が専門 まりこの皮フ科・本田まりこ院長
「増えてます。だんだん水ぼうそうの人がいなくなったので、20代30代の人も帯状疱疹が多くなってきています」
実は、帯状疱疹と水ぼうそうは、同じウイルスが原因の病気です。これまでは、水ぼうそうを発症した子どもの近くにいることで、ウイルスに対する免疫があがっていました。
しかし2014年以降、水ぼうそうワクチンが子どもの定期接種に導入され、水ぼうそう自体にかかる子どもの数が減少。そのため、免疫を強くする機会が失われ、帯状疱疹にかかる大人が若い世代も含めて増えたということです。
大学生(21)
「自分ごとと捉えてなかった。自分も可能性あるんだと思ったら怖い」
20代から40代の発症率を見ても、水ぼうそうワクチンの定期接種が始まった2014年以後、増加傾向にあるのがわかります。さらに…
──帯状疱疹はどんな危険がある?
まりこの皮フ科・本田まりこ院長
「免疫不全の人が、ウイルスが全身に感染して死亡することもあります。鼻の先に出た場合は、目の奥と神経がつながっているので、失明することもあります。免疫(の有無)によって重症化することがあります」
失明など、重症化のリスクもある帯状疱疹。私たちが日常生活で気をつけることは…?
まりこの皮フ科・本田まりこ院長
「疲労・ストレス・寝不足してると、帯状疱疹になりやすい。そういう生活が続いて1~2週間後になる方が多いです。無理するとなりやすいので、あまり無理はしない方がいい。睡眠・栄養のあるものをとるのがいいと思います」
(12月18日放送『news zero』より)