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【続報】転覆したマグロ漁船を再発見 大間沖から17キロ南東に流れ風間浦村下風呂の沖合へ 強風で近づけず引き揚げのめど立たず

2024年12月20日 14:18
【続報】転覆したマグロ漁船を再発見 大間沖から17キロ南東に流れ風間浦村下風呂の沖合へ 強風で近づけず引き揚げのめど立たず

青森海上保安部によりますと20日午後0時51分ごろ、航行していた新りゅうじんから「船底赤色の転覆船を発見した」と無線で連絡があったということです。
連絡がとれなくなった大間漁協所属の「第二十八光明丸(こうみょうまる)」とみられています。
転覆船が見つかったのは、見失った位置から南東におよそ17キロメートルの位置ということです。
関係者によりますと、隣にある風間浦村下風呂の沖合ということですが、波が早くさらに東側へ流されているということです。

行方不明になっている船長の藤枝亮一(ふじえだ りょういち)さん70歳は午後2時現在も見つかっておらず、捜索が続いています。
現場の気象海象は西の風約5.4メートル、うねり西から約1.5メートル、天候晴れ、海水温度11.8度ということです。

【出動勢力】
青森海上保安部陸行班、青森海上保安部巡視船おいらせ、八戸海上保安部巡視船しもきた、函館海上保安部巡視船おくしり、仙台航空基地固定翼航空機、北海道防災ヘリ


青森海上保安部によりますと、「第二十八光明丸」の最終確認時間は家族との位置情報アプリによる通信履歴より19日午後6時43分の弁天島付近が最後ということです。
船を発見したが、風が強くて近づけず、引き揚げなどのめども立たない状況が続いているということです。
近づけないため、現時点で船の損傷などは確認できていないとしています。

19日、マグロ漁に出た大間漁協所属の「第二十八光明丸(こうみょうまる)」4.9トンが、入港予定だった午後5時を過ぎても戻らないと大間漁協が青森海上保安部に通報しました。
漁船にはいずれも大間町に住む船長の藤枝亮一(ふじえだ りょういち)さん70歳と乗組員の須藤愛教(すどう よしのり)さん55歳の2人が乗っていました。
須藤さんは午後9時10分ごろ大間埼灯台から東北東およそ3キロの海上で発見されましたが意識不明の状態で町内の病院に運ばれ、まもなく死亡が確認されました。
救命胴衣は着用していました。

大間漁協からの情報によりますと、午後11時22分頃「第二十八光明丸」と見られる漁船が大間埼灯台から東北東およそ2キロほどの場所に船底が見えた状態で転覆しているのが見つかったということです。
その後、波と風が強くなり、発見位置から北東およそ5キロのところで視界不良により見失ったこということです。

行方不明となっている藤枝さんは2019年の初競りで3億3,360万円の史上最高値をつけた278kgのクロマグロを釣った漁師です。

現場の海域は当時、西北西の風約7メートル、波約1メートル、海水温度11度でした。
関係者によりますと19日は豊洲市場での初競りに向け多くの漁船が漁に出ていたということです。

大間町の野﨑尚文町長は「私もすごい親しくしている船なのでびっくりして本当なのかなと。見つかって欲しいと思います」と話していました。

海上保安部のほか仲間の漁師たちや町役場の職員なども加わり藤枝さんの捜索が続けられています。

最終更新日:2024年12月20日 19:49
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