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【速報】10年前の妊娠中絶で通院中の少女(17)死亡事故 担当の産婦人医を書類送検 業務上過失致死容疑 神奈川県警

2025年2月21日 11:11
【速報】10年前の妊娠中絶で通院中の少女(17)死亡事故 担当の産婦人医を書類送検 業務上過失致死容疑 神奈川県警

2015年、神奈川・横浜市の産婦人科クリニックで妊娠中絶のため通院中だった当時17歳の少女が死亡した事故について、神奈川県警は21日、当時の男性の担当医師(69)を業務上過失致死の疑いで書類送検したことがわかりました。

この事故は2015年11月、横浜市戸塚区の産婦人科クリニックで、妊娠21週目だった当時17歳の高校生の少女が、人工妊娠中絶の手術をしやすくするために事前に子宮頸管を広げる「前処置」を受けていたところ、通院してから数日後に自宅で体調を崩し、搬送先の病院で多臓器不全により死亡したものです。

この事故をめぐって、当時、産婦人科クリニックで少女を担当していた男性医師(69)が、少女が破水を起こしたことを認識していたにもかかわらず、入院させずに帰宅させ結果死亡させたとして、神奈川県警が21日、業務上過失致死の疑いで書類送検したことが捜査関係者への取材でわかりました。

当時の医師の処置と少女の死亡に因果関係があるかどうか、専門家への聞き取りなどで慎重に検討した結果、医師が妊娠中絶の前に行う処置、いわゆる「前処置」の段階で少女が破水を起こして重篤化するリスクがあったにも関わらず入院させなかったことが、過失にあたると判断したということです。

警察は、医師の認否を明らかにしていません。

この医師が勤務していたクリニック側は、当時の院長などが2016年に神奈川県医師会から半年にわたって人工妊娠中絶の資格停止処分を受けていて、クリニック側は処分の取り消しを求めて医師会を提訴していました。

その裁判記録によりますと、クリニック側は少女の死亡事故について、「推測で医師の処置と患者死亡との間に因果関係があるとして、処分理由とするのは違法である」などと主張していました。

最終更新日:2025年2月21日 13:24