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茨城・日立市の妻子6人殺害事件 父親(40)の死刑確定へ 最高裁

2025年2月21日 15:07
茨城・日立市の妻子6人殺害事件 父親(40)の死刑確定へ 最高裁

2017年、茨城県日立市の自宅アパートで家族6人を殺害した罪などに問われ、1、2審で死刑判決を受けた父親の裁判で、最高裁は21日、父親の上告を退ける判決を言い渡しました。

これにより、父親の死刑判決が確定します。

旧姓小松・土肥博文被告(40)は、2017年10月、日立市の自宅アパートで、当時33歳の妻と、3歳から11歳の子ども5人を複数回包丁で刺したうえ、自宅にガソリンをまいて放火し、殺害した罪などに問われています。

1審の水戸地裁は2021年、土肥被告に死刑を言い渡し、2審の東京高裁も2023年に1審判決を支持したため、土肥被告側が判決を不服として最高裁に上告していました。

先月20日に最高裁で開かれた弁論で、弁護側は、土肥被告は勾留中に心肺停止となった後遺症で事件当時の記憶を失っており、「記憶が回復していない状態では 十分な防御を尽くすことはできない」とし、死刑を回避するよう主張。

一方、検察側は「弁護人と相談するなどして、適切に訴訟行為を行うことが可能だった」として死刑判決を維持するよう求めていました。

最終更新日:2025年2月21日 16:29