都心の歩道橋に突如「ハチの大群」現れる…なぜ? 専門家は…
10日、東京都心の歩道橋で、「ハチ」の大群が数時間以上にわたって現れました。都会のど真ん中に突如出現した、ハチの大群──。いったい、なぜなのでしょうか。専門家に聞きました。
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東京・港区で10日午後、歩道橋の一角でうごめく“塊”が…。
記者
「あそこですね。飛び回ってます」
橋の手すりや、ガラス部分に、びっしりと──。
その正体は、「ハチ」です。
都心のど真ん中に突如現れた「ハチ」の大群に、近くで働く人たちからは…
近くで働く人
「すごいですよね。全然、ミツバチが来そうな感じがないところですよね。びっくりしました」
近くで働く人
「とりあえず、怖い」
近くで働く人
「この都会に…って思いました』
専門家によると、このハチの群れは「セイヨウミツバチ」だといいます。夕方になっても…ほとんど動くことなく、固まっていました。
記者
「現場に到着して3時間が過ぎましたが、ハチの数はあまり変わっていません」
いったいなぜ、都心のど真ん中に、集団で現れたのでしょうか?
専門家は…
京都産業大学 生命科学部 先端生命科学科 高橋純一准教授
「あれは『分蜂群』と呼ばれるもので、春になると、新しい巣を探しに、巣を作る場所を探しに、引っ越しをするんですけど。日本でも、だいたいGWの前後に、セイヨウミツバチは分蜂しますので…」
今回の“塊”は、「分蜂」と呼ばれる行動で、いわゆる“ハチのお引っ越し”。この時期になると「分蜂」で10キロ移動することもあり、この場所に現れたのは、引っ越しの途中ではないかということです。
京都産業大学 生命科学部 先端生命科学科 高橋純一准教授
「刺しに来ることはないんですけど、慌てず、騒がず、近づかないで、近くの地元の自治体とかに連絡するか、数時間もすると、新しい巣を見つけて、みんな移動していなくなりますので…」
専門家は「しばらくすればいなくなるので、刺激をせず、そっとしておいてほしい」と話しています。