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保存すべき民事事件の判決書など22通を紛失 横浜地裁

2024年1月9日 19:03
保存すべき民事事件の判決書など22通を紛失 横浜地裁

横浜地裁は9日、民事事件の判決書など保存が必要な文書の原本計22通を紛失したと発表しました。ほかの文書と一緒に誤って廃棄した可能性があるということです。

横浜地裁によりますと、紛失が確認されたのは1982年から2016年までに完結した民事事件の判決書14通、和解調書7通、決定書1通の原本計22通です。去年3月、保存期間が終了したとされる文書の中に終了していない文書があったため調査を行ったところ、計22通の文書の紛失が判明したということです。

横浜地裁はそれぞれの事件の詳細について明らかにしていませんが、社会の注目を浴びたり、重要な憲法判断が示されたりして保存期間を過ぎても保存を行う「特別保存」の対象となる文書はなかったということです。

保存期間が終了した文書と一緒に、保存が必要な文書を廃棄した可能性があるということです。

今後は、関係者に協力を依頼し紛失した文書を作り直す方針で、「二度とこのような事態を発生させないよう、適正な事務処理を徹底して参ります」としています。