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「生えてからより生える前に対策を!」 スマホにも繁殖する厄介な“カビ” カビ取り業者がオススメする対策とは?

2024年5月24日 16:46
「生えてからより生える前に対策を!」 スマホにも繁殖する厄介な“カビ” カビ取り業者がオススメする対策とは?
梅雨入り前にカビ対策を!

ジメジメする季節になると、いつの間にか現れるカビ。水回りやエアコンだけでなく、実は身近な“ある物”にも見えないカビが大量発生するといいます。カビが繁殖した環境で生活を続けると健康にも悪影響が…。手が付けられなくなる前に、今のうちにやっておくべきカビ対策は?

ジメジメする季節とは切っても切り離せない厄介な“カビ”

空気に湿気が帯びて、梅雨の気配を感じる季節が今年もやってきました。この蒸し暑くてジメジメした時期に私たちを困らせるのは、いつの間にか繁殖している“カビ”。

街の人たちに話を聞いてみると「除湿機つけてない部屋で去年、カラーボックスがカビちゃったりして丸々一個捨てた」「一回部屋がカビちゃったことがあるのでトラウマ」「お茶作って一晩おいといただけですぐカビっぽい。しまい忘れたって思ったら、すぐカビが生えちゃって」と、繁殖力の強さに困惑する声が聞こえてきました。

ジメジメする季節にやってくる厄介なカビ。風呂場や台所など、水回りに繁殖しやすい印象ですが、身の回りの物にも注意が必要なようです。例えば、誰もが持っている“スマートフォン”も、その一つ。

カビ取り業者「カビバスターズ名古屋」の三好潤代表によると、手で触るスマホには菌が多く潜んでいる可能性があるといいます。試しに、一見きれいなスマホに付着している菌の数を調べてみると、その数は“8798”。“2000”で直ちに洗わなければいけない状態だといいますが、なんと4倍以上も菌が付着していました。

本格的な梅雨入りの前に! カビ取り業者が推奨する対策

梅雨に入る前の貴重な晴れ間は、カビ対策する絶好のチャンス!「カビは生えてからよりも生える前に対策するのが一番大切」と三好代表も話します。そこで、どのような対策が効果的なのか教えてもらいました。

台所でカビが発生しやすいのは、シンクやコンロ周りにあるゴムでコーキングされた部分です。こうした部分のカビ対策には、まず漂白剤を混ぜたぬるま湯を準備。それをスポンジで塗った後、キッチンペーパーで押さえた状態で5~10分待つと効果的です。効果が弱いようなら、だんだんと濃度を上げていくといいそうです。

これからの時期に活躍するエアコンのカビ対策は、使用した後がポイント。冷房運転をすると、結露が発生してエアコン内部に水滴がつくため、そのままにしておくとカビの温床になってしまいます。冷房を使用した後は除湿や送風機能に切り替えて、エアコン内部を乾燥させるとカビが発生しにくくなるそうです。

スマートフォンのカビ対策は、除菌シートなどでこまめに拭くことが手軽で効果的ですが、スマホカバーを使っている人は、カバーの内側も忘れずに除菌しましょう。

“水虫”や“あせも”のような症状 もしかしたらカビが原因かも?

カビが繁殖した場所で生活すると体への悪影響も考えられると、カビを研究している千葉大学の矢口准教授は警鐘を鳴らします。

千葉大学 真菌医学研究センター 矢口貴志准教授:
「一番考えられるのは呼吸器系のアレルギーです。どのぐらい吸えばアレルギーを起こすかというのは、花粉症と一緒で人によって違います。ですが、そういうアレルギー体質の方でしたら、なるべく綺麗な状態にしなければいけないです」

最悪の場合は、肺炎になるケースも考えられるといいます。

さらに、もともと人間の体に存在するカビが繁殖しすぎることが原因で、上半身に“あせも”のような症状が出るトラブルも。また、みなさんご存じの“水虫”もカビで、日本人の10人に1人は水虫だといいます。どちらもかゆみがあって痛みはないのが一般的だそうです。気になる方は早めに皮膚科を受診しましょう。

カビ対策で大切なのは換気・除湿・掃除です。こまめに掃除するのは大変ですが、最近は便利な掃除用品やカビ対策グッズなどもたくさんあるので、うまく活用して、ジメジメした季節を気持ちよく乗り切っていきましょう。

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