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氷点下の犬山市に人が続々!“ワカサギ釣り”名所の仕掛人を直撃

2024年1月26日 19:53
氷点下の犬山市に人が続々!“ワカサギ釣り”名所の仕掛人を直撃

いまや“ワカサギ釣り”の名所として人気を集める「入鹿池」。その人気は、約50年前、街を想う一人の男性が挑戦した“ある行動”がはじまりだった。

氷点下の入鹿池に釣り人が集結!狙いは“ワカサギ”

氷点下の冷え込みとなった愛知県犬山市。昨日、降り積もった雪が残るなか、「入鹿池」のボートに乗り込む人たちが。早朝の寒さのなか、人々の目的は「ワカサギ釣り」!実は、犬山市の「入鹿池」は、ワカサギ釣りの人気スポット。例年10月から3月まで多くの釣り客で賑わいます。

「毎年の恒例行事で1年に1回来ているので、今年も来ようかなと。気温の低い方が釣れるイメージがあります」そう話すのは、10年前から毎年来ているという村中一樹さん。冬のワカサギ釣りの楽しさを教えてもらうため、村中さんの釣りの様子を取材させていただきました。

会社の先輩と一緒に訪れた村中さん。目標は一人100匹釣り上げること。序盤は一匹も釣れない状況が続きましたが、途中から次々とワカサギを釣り上げていったふたり。ワカサギ釣り開始から4時間半後の正午頃には、ふたりで101匹を釣り上げました。お昼の休憩後、目標達成に向けて再び挑戦すると話しました。

ちなみに、村中さんお気に入りのワカサギの食べ方は「天ぷら」。「これとビールさえあれば間違いないです」と笑顔で教えてくれました。

“ワカサギ釣り”名所の仕掛人を直撃

いまや、ワカサギ釣りの名所となった入鹿池。実はそのキッカケをつくった人がいます。御年95歳の奥村一男さんです。奥村さんによると、半世紀以上前の入鹿池は、今のような釣りスポットではなく、カップルや家族でボートを楽しむ場所だったそう。そのため寒い冬の時期は、お客さんが少なく、店は休業。「(以前は)冬場は休業していたもん、どこの店も。(冬は)お客さんは来ないもん、遊ばないもん」と奥村さんは当時を振り返ります。

そこで奥村さんが思いついたのは、冬でも楽しめるワカサギ釣り。単身、長野県の諏訪湖まで行き、ワカサギをふ化させる方法を勉強。50年ほど前に、入鹿池でワカサギの卵の放流を始めました。

奥村さんの行動を機に、入鹿池は“ワカサギ釣り”の名所としても親しまれるスポットに進化。「はじめはどうなるか心配だったけど、お客さんが魚(ワカサギ)を釣りに来てくれて。嬉しいですね、お客さん来ていただけるとありがたい」と奥村さんは笑顔を滲ませました。

ひとりの男性の思いから始まった入鹿池のワカサギ釣り。いまや、多くの釣り人の笑顔がみられる人気スポットになっています。

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