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30代でも主力で活躍! 激ハードな“ホッケー”を続ける理由 次世代に伝えたい思いとは? ホッケー女子日本代表・永井友理選手

2024年6月5日 12:26
30代でも主力で活躍! 激ハードな“ホッケー”を続ける理由 次世代に伝えたい思いとは? ホッケー女子日本代表・永井友理選手
ホッケー女子日本代表の永井友理選手

今年1月、残り1枠をかけた戦いで強敵インドを破り、6大会連続となるパリオリンピック出場を決めたホッケー女子日本代表チーム“さくらジャパン”。チームを率いるキャプテンの永井友理選手(32)に、30代になっても現役を続ける理由や、パリオリンピックにかける思いを取材しました。

年齢を感じさせないプレーの秘密は“体の変化に合わせたトレーニング”と“経験が生み出す熟練の技”

パリオリンピックの出場が決まり、「嬉しいというよりほっとした。肩の力が抜けた。全身の力が入らないぐらいの感じ」と語るのは、さくらジャパンを率いるキャプテンの永井友理選手。

岐阜県各務原市出身の永井選手は、妹の葉月選手とともに永井姉妹として東海地方ではお馴染みのアスリート。お父さんの祐司さんが代表監督を務めたリオオリンピックでは、一家で挑む姿が話題に。3年前の東京オリンピックでは、フォワードとして出場し、貴重なゴールをあげる活躍を見せました。

そんな永井選手にインタビューするのは、元ビーチバレー日本代表でアスリートキャスターの溝江明香さん(33)。3月まで現役でプレーした経験をいかし、独自の視点でアスリートの魅力を伝えています。ホッケースタジアムを訪れるのは人生初という溝江さんは「コートがすごく広いですね。こんな中を走り回るのはすごいきつそうです」と、その広さに驚いていました。

ホッケーは1チーム11人で、縦91.4メートル×横55メートルのコートを60分間ひたすら走り回ります。そんなハードな競技を32歳まで日本代表の中心として活躍できるパワーはどこにあるのでしょうか? 同世代の溝江さんが迫ります。

溝江「30歳を超えてからの体力や体の変化は感じますか?」
永井「めちゃくちゃ感じていて、疲れが取れにくかったり、寝たいのに寝れなくなったり、食欲が昔よりなくなったりとか、本当に危機を感じてる」
溝江「変化に対してトレーニングや取り組みを変えたところは?」
永井「今まで2時間やっていたのを、1時間以内に収まるメニューを考えたり、一つ一つのメニューに全力でバンとやるやり方に変えたり」
溝江「時間を縮めて心拍の調整をするトレーニングを?」
永井「心拍のコントロールを特にやるようになりましたね。最近は(心拍数を測る)デバイスがあるので、確認しながら。そのほうが効率がいいですし。経験しないとわからなかったことなので、そこは武器になるかなと思います」

長時間かけてじっくり取り組むトレーニングから、短時間でも負荷のかけ方で同じ効果が得られるトレーニングへと、年齢とともに変化させた永井選手。経験豊富なベテランならではの武器とは何なのか、実際に練習を見せてもらうことにしました。

永井選手の練習を見た溝江さんは「得点に絡むこともできるけど、周りを見てコントロールしているように見える。スペースづくりが上手。パスを受ける率が高い」と分析。

実は、これこそが経験が生み出す熟練の技。パスをもらうためにひたすら走り回るのではなく、コート全体を見渡し、攻めながら相手がいないスペースに先回りする。このメリハリをつけた練習で、年齢を感じさせないプレーを見せているのです。

「勝つ姿を次世代の子どもたちに…」 オリンピックで悲願の初勝利へ!

永井選手にとっては3大会目となるパリオリンピック。30歳を過ぎてもホッケー選手として現役を続けるのには、ある理由がありました。

永井選手は東京オリンピックの中国戦で貴重な同点ゴールを決め、悲願の初勝利をぐっと引き寄せました。しかし、終了直前にゴールを決められ、初勝利を手にすることはできませんでした。過去2大会とも、1勝もできずに予選敗退が続いています。

ホッケー女子日本代表 永井友理選手:
「勝つ姿を次世代の子どもたちに見せられていないということは、すごく責任を感じています。勝利する姿を見て『ホッケーをやりたい』『日本代表になりたい』と思う子どもたちが増えると思うので、そういう思いを持ってここまでやってこれた。次はぜひ勝ってというところはあります」

オリンピックでの初勝利を目指す永井選手率いるさくらジャパンですが、パリオリンピックは予選から強豪ぞろいのグループに。上位4チームしか決勝トーナメントに進むことができませんが、永井選手に焦りは見えません。

ホッケー女子日本代表 永井友理選手:
「まずは1勝というのが目標。(チームに)さくらジャパンという名前がついているので、全員が満開の状態で試合に臨んで、結果を出せることを目標にしてがんばりたいと思います」

ホッケーはヨーロッパで盛んなスポーツなので、パリオリンピックではたくさんのお客さんの前で試合ができるのが楽しみだと、永井選手は話していました。今度こそ初勝利となるでしょうか。永井選手の活躍に期待です!

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