水俣病の公式確認から66年 3年ぶりに慰霊式
水俣病の公式確認から1日で66年。熊本・水俣市で、3年ぶりに慰霊式が開かれました。
式典は規模を縮小して開かれ、患者や家族らおよそ20人が参列したほか、山口環境大臣や原因企業「チッソ」の木庭社長らはオンラインで出席。
代表して祈りの言葉をささげたのは、鹿児島・出水市の尾上マツミさんです。「とった魚が売れない中、認定申請の手伝いは苦労した」と、長年、患者の掘り起こしに携わって亡くなった夫の苦労を振り返りました。
一方、患者団体は独自に慰霊祭を開きました。熊本県では、これまでに1791人が水俣病に認定された一方、多くの人が申請を棄却され、今も認定を求める裁判が続いています。
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