沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設をめぐり、埋め立て工事の設計変更を不承認とした沖縄県の処分を、国土交通大臣が取り消した裁決について、沖縄県は「違法な国の関与」だとして、国地方係争処理委員会に審査を申し出ました。

この問題は、防衛省が申請したアメリカ軍普天間基地の移設計画の設計変更を沖縄県が不承認としたのに対し、国土交通省が先月、裁決で不承認を取り消したもので、沖縄県は9日、国と地方との争いを審査する総務省の第三者機関、国地方係争処理委員会に審査を申し出ました。

申し出後、沖縄県の玉城知事は、「国地方係争処理委員会には、今般の裁決が無効であり、違法な関与に該当することについて、公正・中立な審査をお願いしたい」とのコメントを公表しました。