火災逃げ遅れの高齢男性を救助、埼玉県警の警察官3人を表彰

11日、埼玉県警の野井祐一本部長から表彰されたのは、浦和警察署の金澤洋一警部補(57)、大湯重悦巡査部長(44)、小牧祐一巡査(55)の3人です。
埼玉県警によりますと、金澤警部補らは先月20日、放置バイクを回収する仕事を終え、警察署に戻る途中、さいたま市南区で2階建て住宅が全焼した火災現場に遭遇しました。
3人は付近の住民の避難誘導を進めるとともに、煙が充満している住宅内に逃げ遅れがいないか捜索を行い、1階の窓近くに立つ高齢男性を見つけました。
「開いてくれ」。こう思いながら金澤警部補らは手袋をつけた手で窓の格子を外し、3人がかりで男性を窓から引っ張り出して救助したということです。
男性はやけどなどのケガをしましたが、命に別条はありませんでした。
表彰された金澤警部補は「助けることができてよかったなと、つくづく思う」「なにかあったらという気持ちは、いつもあるが、こういう現場は初めてだったので、救助した後は息が切れた」などと当時を振り返りました。
一方、野井本部長からは3人に対し「今回の行動は警察職員のかがみであります。今後も後進の指導を含め、頑張ってください」という言葉が贈られました。