岩手・大船渡市の大規模な山林火災で市は9日、火災の鎮圧を発表しました。

大船渡市・渕上清市長「延焼拡大の危険がないと判断したことから、本日、ここに鎮圧を宣言いたします」

大規模な山林火災から12日目となった9日午後5時、大船渡市は火災を鎮圧したと発表しました。

避難所で鎮圧の宣言を聞いた人は──

避難している人「帰りたいけどね早く、それだけだね。ネコ1匹置きっぱなしにしているからね」「ようやくだなとほっとした気持ちと、先のことを考えると不安があるのが正直な気持ち」

被害の大きさが徐々に明らかになっています。

建物の被害は210棟とこれまで判明していた分の2.7倍にのぼることが新たに分かりました。

市内4つの地区では9日午後1時、避難指示が解除されました。

避難所から自宅に帰ってきた人は──

「冷蔵庫の中は大丈夫ですね」

保存容器の中のご飯は乾いて固まった状態に。

久しぶりの我が家で避難生活の疲れを癒す間もなく片付けに追われました。

大船渡市は残る979世帯2424人に出している避難指示を10日正午までにすべて解除する見込みです。