サル痘「最初の3日間は非常に大変」熱・頭痛・体の痛みなど続く 国内でも初確認
25日、国内で初めて確認されたサル痘について、26日朝、後藤厚生労働大臣は「直ちに大規模な感染が起こるようなものではない」との認識を示しました。一方、アメリカで「サル痘」に感染した男性が、その症状などについて語りました。
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後藤厚生労働相
「(サル痘の感染は)少なくとも現時点では、保健医療体制への影響は限定的だと考えています」
26日、後藤厚生労働大臣はサル痘について、「直ちに、新型コロナウイルスのような大規模な感染が起こるようなものではない」との考えを示しました。
25日、日本で初めて「サル痘」の感染が確認されました。確認されたのは都内在住の30代男性で、6月下旬にヨーロッパに渡航し、7月中旬に帰国したということです。
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サル痘に感染するとどのような症状になるのでしょうか。6月に感染したアメリカ在住の男性は、皮膚の発疹などでサル痘の感染に気がついたといいます。
アメリカ在住 6月にサル痘に感染
「熱、頭痛、体の痛みなど、全身症状が出た最初の3日間は非常に大変でした」
現在は、発疹の痕が残る程度だといいますが、当時は、ひどい腹痛やけいれんなどが数日続いたということです。
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CDC(=疾病対策センター)によると、アメリカでは25日時点で3487人が感染しています。拡大の中心となっているニューヨーク市では、保健所の前に「サル痘」のワクチン接種会場を設置し、ワクチン接種を進めています。
サル痘のワクチンを接種
「怖いですね。コロナにうんざりしているのに、今度は新たなもの(サル痘)が広まりつつある」
しかし、ニューヨーク市では感染者数が1000人を超え、ワクチンの供給が需要に追いつかず、接種の予約が取れない状況が続いています。
CDCによると、世界の感染者数は25日時点で1万8095人になっていて、今後、感染者はさらに増えるとみられています。