オンラインカジノ、7球団14人が利用申告 NPBは名前公表せず「短い選手生命、活動させてあげたい」
野球界でも14人の利用申告があったオンラインカジノ。NPB=日本野球機構は名前を公表しなかった理由について、「やった罰は受ける」とした上で、「短い選手生命なのできちんと活動させてあげたい」と説明しました。
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シーズン開幕まで1か月。プロ野球界に走った激震。プロ野球選手を目指す子どもからは…
野球教室に通う子ども
「プロ野球選手になりたかったけど、ちょっと残念」「こんなことがあると思わなかった」
その子どもたちを指導する元プロ野球選手も…
元プロ野球選手 高山智行さん
「まあまあな人数ですよね。広がっていかなければ」
日本野球機構は計7球団、計14人が過去にオンラインカジノを利用したと申告があったことを明らかにしました。
国内からオンラインカジノにアクセスし、賭博を行うことは、すべて犯罪にあたります。単純賭博罪の公訴時効は3年ですが、この14人はいずれも時効にかからない、2022年2月以降にオンラインカジノを利用していたといいます。野球界でのオンラインカジノ利用を巡っては…
オリックス 山岡泰輔投手
「違法だと思っていなかった」
今月21日、プロ野球・オリックスが、山岡泰輔投手が過去にオンラインカジノを利用していたとして、活動自粛を命じたと発表。これをきっかけに、日本野球機構は、12球団に対し、所属選手やスタッフらに、オンラインカジノを利用したことがあれば、名乗り出るよう呼びかけていました。
元プロ野球選手の高山さんは…
「研修みたいなのはありました。(警察の)OBが来られて説明される。『へー』って聞いていたけど」
日本野球機構によると、毎年キャンプでコンプライアンス研修を行い、ここ数年はオンラインカジノについても研修を実施していたといいます。
選手の名前を公表しなかった理由について事務局長は、28日…
日本野球機構 中村勝彦事務局長
「やった罰は受けるが、練習ができなくなったり環境まで奪ってしまうのは本意ではない。選手とも寄り添ってあげないと、短い選手生命ですからきちんと活動させてあげたい」
警察と相談しながら、きちんとした対応を受けることを求めました。焦点となる各球団の今後の対応─。
日本テレビは12球団に対し取材を行いましたが、名前を公表するかなどを含め、ほとんどの球団から具体的な回答はなし。名古屋市に本拠地を置く中日ドラゴンズは…
中日ドラゴンズ
「オンラインカジノの件に関して、現状、球団として情報を公表する予定はありません。引き続き、選手ならびに球団関係者には、注意喚起を行って参ります」
日本野球機構によると、新たな申告はありませんが、「当面の間、自己申告を受け付ける」としています。