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多雪地域では融雪災害注意 週末各地で気温高くまとまった雨に

2023年2月17日 19:34
多雪地域では融雪災害注意 週末各地で気温高くまとまった雨に
雨や雪の予想(18日午後9時)

18日(土)から19日(日)にかけて、低気圧や前線の影響で西日本から東北でも雪ではなく雨が降り、各地で春本番の暖かさとなる見込みです。積雪の多い地域ではなだれや落雪などの融雪災害の危険が高まりますので、注意が必要です。

18日(土)から19日(日)にかけて、前線を伴った低気圧が本州付近を通過する見込みです。この低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、九州から東北にかけても雪ではなく雨が降り、局地的には雷を伴った激しい雨が降って大雨となるおそれもあります。

また、暖かな空気が流れ込むため、各地で気温が上がり、週末は広い範囲で3月から4月並みの気温となるでしょう。気温が高く、まとまった雨も降るため、積雪の多い地域では雪どけが進み、災害の危険が高まるおそれがあります。

17日(金)午後7時現在、九州から西日本の日本海側や山間部などの多雪地域を中心になだれ注意報が発表されています。また、富山、新潟、石川、岐阜の気象台からは、融雪やなだれに関する気象情報が発表されています。

今回のように気温が上がり、まとまった雨が降る時は、斜面に積もった雪がすべて滑り落ちる「全層なだれ」が発生しやすくなります。積雪のある斜面に「雪しわ」や「亀裂」などが見られるときは特になだれの危険が高まっているおそれがあります。

また、大量の雪どけ水によって河川の水量が増え、時には洪水を引き起こすこともあります。市街地でも水はけの悪い場所で雪どけ水があふれ、低い土地の浸水などを引き起こすこともあります。

そして、雪どけが進むことによって土砂災害が発生することがあります。とける雪の量が多ければ多いほど土壌にしみ込む水の量も多くなり、大雨が降ったときと同じような状態になります。そのため、雪どけが急速に進むと地盤のゆるみや崩れが起こりやすくなるのです。

お出かけの際は落雪などにも十分に注意し、過去になだれが発生した斜面などには近づかないようにしましょう。