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「大阪・関西万博」公式グッズに福井の技術 大屋根リングの端材を加工 鯖江市の木工所、ミャクミャクのフォトスタンドや卓上時計に

2025年1月21日 19:20
「大阪・関西万博」公式グッズに福井の技術 大屋根リングの端材を加工 鯖江市の木工所、ミャクミャクのフォトスタンドや卓上時計に
ミャクミャクの顔をかたどったフォトスタンドと卓上時計

大阪・関西万博の開幕まで3か月を切りました。この万博の公式グッズに、県内企業の技術が採用されていて、福井のものづくりの技を世界にアピールします。

大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」の顔をかたどったフォトスタンドや卓上時計。材料には、今回の万博のシンボルとなる「大屋根リング」の端材が使われています。

2つの商品は今年4月に開幕する万博の公式グッズで、越前漆器の木地の製造技術を生かして、鯖江市の「Hacoa(ハコア)」が手がけました。

材料の端材は割れ目や木のつなぎ目などがあり、商品としての耐久性やデザイン性が求められる中で、木地製造で培った経験をフルに活用したということです。

■Hacoa ブランド戦略室 前田元紀室長
「木目の特徴であったり、流れは熟知しないと、普段の木を使う商品もきれいに仕上がらない。その感覚だったりを頼りに、今回の商品も見極めをかなり重視した」
「接着剤の跡だったり、節だったりとか、木の特徴がたくさん入っている。着色をせずに、なるべく衣装としてそのまま生かしたことで、端材を使った意味や記憶を残していきたい」

万博の公式グッズに採用されたことで、ハコアでは知名度アップに期待を寄せています。

■Hacoa ブランド戦略室 前田元紀室長
「木に対するこだわり気持ちを感じていただいて、なおかつ、これが国内での伝統技術をもとにして作られているところに興味を持ってもらって、福井だったり全国各地に足を運んでくれるきっかけになれば」

国内はもちろん世界から注目を集める大阪・関西万博。福井のものづくりの技をアピールする絶好の機会となりそうです。

「大阪・関西万博EXPO2025」は、4月13日から10月13日までの半年間にわたって開催され、すでに入場券の販売やパビリオンなどの予約も始まっています。万博会場には福井県のブースも設けられ、四方の壁に投影した恐竜の映像を楽しんでもらう企画などで、来場者に「恐竜王国」をアピールすることにしています。

最終更新日:2025年1月21日 19:20
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