日本一短い手紙「一筆啓上賞」 入賞作品を発表 テーマは「時(とき)」
テーマは「時(とき)」。坂井市内で25日、日本一短い手紙「一筆啓上賞」の入賞作品の発表会があり、時の移り変わりを巧みに表現した計162点の作品が選ばれました。いずれの作品も40文字以内の手紙形式で自分の思いをつづっています。(1月25日)
大賞に選ばれたのは福井市の西野日菜さん(25)の作品で、火葬を終えて骨つぼに納まった祖父への思いを表現しています。
◇西野日菜さんの作品
ことし亡くなった祖父へ。火葬場から帰る車の中、膝の上に小さい爺ちゃんが居て、あぁ昔と逆だなって思ったよ。
秀作に選ばれた敦賀市の山岸紀久子さん(90)の作品には、審査員を務めた俳人・エッセイストの夏井いつきさんから「“残業手当”という言葉で今後の余生を生きる覚悟が感じられる」との講評が寄せられました。
◇山岸紀久子さんの作品
神様へ。私は平均寿命越えました。この後生きていたら残業手当がつきますか?がめつい婆より。
今回は国内外から3万4000通余りの応募がありました。顕彰式は4月21日に開かれます。