昆布の手すき体験 予約なしで誰でもOK 敦賀に新拠点誕生 18日(土)オープン
昆布の手すき体験ができる施設が18日、敦賀市のまちなかにオープンします。予約なしで体験できる高付加価値な施設を目指していて、新幹線開業後の観光拠点のひとつとして期待されます。(11月17日)
■予約なし1人からでもOK 昆布職人になりきる
川島秀成キャスター
「敦賀の食文化“おぼろ昆布”を発信しようと目を付けたのは、ここでしかできない職人になりきる体験です」
敦賀市の気比神宮近く、本町通りに完成した昆布専門店「おぼろや」。新幹線開業に向けて、敦賀の昆布を広くPRしようと地元の企業が店を出しました。
最大の特徴は、予約なしで1人からでも昆布職人になりきって、手すきの体験ができること。職人との交流を楽しみながら、技のすごさを実感できます。
■後継者不足のおぼろ昆布職人 関心を持つきっかけに
オープンを翌日に控え、17日は敦賀南小学校の2年生が昆布の手すきに挑戦しました。
敦賀南小学校の児童
「楽しかった。10年もかけて1人前になるのがすごい」
おぼろ昆布作りは職人の高齢化などで後継者不足が課題となっていて、店では手すき体験を通して若い世代にもっと知ってもらいたいとしています。
敦賀昆布・森田貴之社長
「体験を通してやりがいとか楽しさとかを伝え、若い子も仕事に興味を持ってもらえるところにつながっていければ」
手すき体験は来年2月から始める予定で、伝統の継承につなげます。
■“観光客目線”でコンテンツに磨き 社長「自分たちでは分からなかった」
コンテンツ開発にあたっては県観光連盟が企業をバックアップ。アドバイザーの助言で、予約なしで1人からでも受け入れるなど、観光客目線での体験にしました。
県観光連盟観光ブランドアップ・スーパーバイザー於保孝志さん
「旅行先でたまたま見つけたお店で体験してみたいというニーズは多くある。観光客にとってハードルが下がるということで、より多くのお客さまに体験していただけるのではないか」
敦賀昆布・森田貴之社長
「僕らでは分からない部分が多く、自分たちと違う目線で非常にありがたかった」
観光のプロの目線は企画の「磨き上げ」につながったようです。
県観光連盟では新幹線開業に向けて、付加価値の高い観光コンテンツの開発支援に取り組み、今後もサイクリスト向けのホテルの改装などで事業者をサポートしていくことにしています。