「エッセル堤」が破損 国の重要文化財 荒波の影響か 坂井市の三国港突堤 明治初期に建設
国の重要文化財に指定されている坂井市の三国港突堤・通称「エッセル堤」のコンクリートが、40メートルにわたって破損しました。荒波の影響とみられ、県はできるだけ早く修復工事に着手する考えです。(12月14日)
施設管理者の県福井港湾事務所によりますと、11月22日にパトロール中の職員が防波堤上部のコンクリート(幅1.5メートル、高さ1メートル)が、九頭竜川の河口に向かって崩れているのを見つけました。11月18日と19日の荒波の影響とみられています。
■三国港突堤ファンクラブ・山本昌弘会長
「三国の港のシンボルと言ってもいい構造物。補修をしてもらいたい」
今回破損した場所は国の重要文化財には当たらず、修復にかかる費用は県が負担するということです。エッセル堤は、明治11年から18年にオランダ人技師のエッセルが設計し、同じくオランダ人のデ・レーケの指導監督で造られた、日本初の西洋式捨石防波堤です。