福井市の西武福井店で22日、国の伝統的工芸品にも指定されている「薩摩焼」のうち、400年以上の歴史がある鹿児島県薩摩地方の窯元15代目・沈壽官(ちん・じゅかん)氏の作品を集めた展示販売会が始まり、繊細な透かし彫りなど匠の技が見て取れます。

会場には、器や香炉、それに花器や茶わんなど50点の作品が展示されていて、なかでもクリーム色の生地が特徴的な「白薩摩」は、江戸時代から大名や西洋人に観賞用の陶器として愛されていました。また繊細な透かし彫りも特徴で、その造形は息をのむ美しさです。

■壽官陶苑　瀬川利紀さん
「今回の展示会は透彫の作品が数多くある。人形細工の作品もあり、そういったところを見ていただきたい」

展示販売会は1月28日までで、25日(土)午後3時には、沈壽官氏によるトークショーも開かれます。