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【特集】鯖江市役所“JK課” 批判を乗り越え、結成10周年 女子高校生に託した地域の未来 1期生は今何を思う

2024年8月26日 17:02
【特集】鯖江市役所“JK課” 批判を乗り越え、結成10周年 女子高校生に託した地域の未来 1期生は今何を思う
JK課1期生の発足会見=2014年3月

鯖江市が地元の女子高校生に街の活性化を託した、その名も「JK課」プロジェクト。結成から今年で10年を迎えた彼女たちの歩みは、地域の未来に確かな可能性を生み出しました。

鯖江市内で行われたごみ拾い。女子高校生の発案で10年間続いている恒例行事です。

■JK課のメンバー
「みんなで楽しく交流を深めながら、街をきれいにすることで、一石二鳥だと思い企画を考えた」

鯖江市総合体育館ではこの日、JK課結成10周年を記念したイベントが開かれ、地元のメロンやイチゴを使ったフルーツバーが販売されました。

■販売呼びかけ
「JK課メンバー考案のアイスです!」

■イベント参加者
「子連れで楽しめる。子連れだと迷惑かけないか心配になるけど、よく来てくれたねって感じでやってくれるのでいい企画」

2014年にスタートした「JK課」プロジェクト。「JK(ジェイケー)」というネーミングに、当初は批判も相次ぎましたが、高校生同士の会話から生まれた斬新なアイデアを、次々とカタチにする彼女たちのひたむきな活動が、世間の評価を変えました。

■JK課1期生 笹岡愛美さん(当時)
「1年間という短い期間でしたが、JK課として活動できて本当によかった」

1期生の笹岡愛美さんは2児の母親になりました。

■滝波愛美さん(旧姓:笹岡)
「大人たちの考えを変えた私たちだからこそ、卒業してもできることもあるんだろうなと感じていて。JK課で活動したことで、地元が好きになった」

バトンは次の世代へと受け継がれ、メンバーは卒業生を含めて総勢139人に。眼鏡のデザインや大手コンビニとのコラボ商品の開発など、これまでに200の事業を手掛けました。

■滝波愛美さん(旧姓:笹岡)
「これからもっと、15年、20年続いて、その中で活躍した子が地元に残って、地元いいなと思ってもらえる、そういう子がひとり一人増えていくことが、これからの人口増加じゃないけど、県外に流出する子を抑えたりすることにつながるかなと私は思う」

JK課1期生で老舗料亭の女将として店を切り盛りする栗田もも乃さん(28)は、現役メンバーをサポートするOG課を立ち上げました。

■JK課1期生 栗田もも乃さん
「1期生の時は、10年先のことを考えていなかったし、10年経ったけど、先のことを考えずに今を楽しんで、鯖江市内に広げていきたい」

若い世代が積極的にまちづくりに関わったこの10年。彼女たちの歩みは、地域の未来に確かな可能性を生み出しました。

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