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台風シーズン“水害”に備え… 車1台覆うシートで「浸水対策」も

2022年7月5日 20:59
台風シーズン“水害”に備え… 車1台覆うシートで「浸水対策」も

これから本格的な台風シーズンとなりますが、都市部でも水害に対しての備えが必要です。さまざまな商品や対策がある中、浸水を防ぐために、車1台をすっぽり覆うシートも登場しています。

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5日、東京・江戸川区の「島忠ホームズ 葛西店」では、長靴や非常食などをそろえた水害対策のコーナーが展開されていました。

店内には「江戸川区は浸水しやすいエリアです」の文字がありました。店のある江戸川区は、約7割が満潮時の水面より低い「ゼロメートル地帯」です。

お客さんは「実家が江戸川区で、ゼロメートル地帯に住んでいるものですから、水害の方は心配しております」と話します。

水害に備え、店では売り場の設置以外にも――

島忠・組織開発室 仲村真里さん
「こちらが、災害時に、近隣の住民の方に開放させていただく駐車場」

地域の人が避難する時、事前に車を避難させられるよう、災害時に屋上の駐車場約100台分を解放することにしています。

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水害の度に見られる車の浸水。事前に避難させておくのが難しいケースもある中、車をすっぽり覆い込み、浸水を防ぐという商品もあります。

蔵田工業ソリューション事業部 山口肇部長
「車を入れてジップを閉めてしまえば、下から水が上がっても、車の中には一切水が入りません」

実際にシートに入れた車を、マフラーが浸かる50センチほどの深さの水に約4時間つけ、外に出してみると、通常通り車は動き、タイヤも車体も濡れていませんでした。

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千葉市では街の浸水を防ぐため、大がかりなプロジェクトも進められています。千葉市の中心部に近い菰池公園の一角では、巨大な穴を掘る工事が進められていました。

千葉市建設局・雨水対策課 鴇田一幸課長
「雨水をためるための貯水槽を造っております」

約4000立方メートル、25メートルプール11杯分ほどの雨水をためられる貯水槽の建設が進められていました。

菰池公園の周辺では、過去に大雨で駅前が浸水するなどの被害が発生しました。雨水を貯水槽に集めることで、街の浸水を防ごうというのです。

千葉市では公園の下に、さらに貯水槽を増設し、10年に1度の大雨にも対応できる施設にするとしています。

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これから台風のシーズンを迎えますが、自宅の浸水を防ぐためのアイテムにも、普段使いできるものがあります。

重さ約4キロの「防水ボックス」を連結して扉の前に置き、中に土などを入れて、20キロほどの重さにすれば、簡易的な止水板として、建物の中に水が入るのを防げるといいます。

ダイクレ・防水製品販促課 木村正樹課長
「一般的な土のうに比べて、10倍以上の止水能力があります」

重い土のうを運ぶより簡単で、普段はプランターとしても活用できます。別売りの部品を付けることで、ベンチや傘立てなどとしても使えるということです。