師走恒例の「松市」 年1回の松だけの競り 正月飾りなどに重宝 猛暑の影響なく品質良好
いろんな種類の松が競り落とされる=7日午前7時半ごろ、福井市中央卸売市場
師走恒例の「松市」が7日、福井市の中央卸売市場で開かれ、業者の人たちが正月の生け花などに人気の鮮やかな松を次々と競り落としていました。(12月7日)
「松市」は年1回、毎年この時期に開かれている松だけを対象とした競りで、花卉(かき)部では競り師の威勢の良いかけ声が響く中、長さ1.5メートルほどの「五葉松」や種をまいてから3年ほど経過した「若松」などが次々と競り落とされました。
今年は記録的な猛暑の影響もほとんどなく品質は良好で、県内をはじめ、茨城県や静岡県など全国の松の産地から去年より2割多い、およそ4万5,000本が集められました。「神は待つ」という意味が込められている松は、竹や梅とともに長寿の象徴とされていて、正月の生け花や玄関先などの飾り物として重宝されています。