草取り鎌など製造ピーク 手作りでギザギザに“目切り” 春の農作業まもなく 越前市の刃物工場
刃にギザギザを付ける作業=25日午前9時半、越前市のカトウ打刃物製作所
春の農作業シーズンを前に、越前市の刃物工場では、鎌の製造がピークを迎えています。(3月25日)
越前市のカトウ打刃物製作所では25日、鎌の刃にギザギザした面をつける「目切り」やヤスリを使った「目立て」、それに800℃に熱した後で急速に水で冷やして硬度を高める「焼き入れ」の作業が進められていました。
今年は能登半島地震の被災地への支援として、鎌を送ることにしています。
■カトウ打刃物製作所 加藤ミヨ子さん
「自分が作った鎌を皆さんに一丁でも役に立ててほしい。落ち着いたら送りたい。もし届いたら使って、(震災を)乗り越えて下さい」
同製作所では、稲刈り鎌や草取り鎌など10種類の鎌を手作業で作っていて、10月末までに5万本を全国に出荷するということです。