小浜先行開業は"工夫のひとつ" 杉本知事「費用を抑えることにつながる」 基本は「早期全線開業」説明続ける方針
北陸新幹線の延伸について、杉本知事は「新大阪までの全線開業が基本」だとした上で、小浜までの先行開業は早期の認可着工に向けた費用面などの工夫の一つとして提案していく考えです。
杉本知事は1月9日、年頭の記者会見で北陸新幹線の小浜ー京都ルートについて「小浜までの先行開業も訴えていきたい」と述べ、行き詰まりを見せる認可着工や米原ルートを推す声をけん制していました。
23日の定例会見で、改めて発言の真意を聞かれた杉本知事は、小浜までの先行開業によって、年率に換算しておよそ7パーセントずつ上昇を続ける建設単価を抑えられる他、建設作業員の確保の点でも、区間ごとに着工時期を分けることで全体としての費用を抑えることにつながるとの考えを示しました。
その上で「基本は早期全線開業で別に議論してもらうものではない」と話し、今後も誤解されないように説明していくと強調しました。