野生のコガモ1羽が鳥インフルエンザ“陽性” 福島県が発表
県の自然保護課は22日、会津若松市一箕町で回収した死んだ野生のコガモ1羽が、環境省の遺伝子検査の結果、鳥インフルエンザの“陽性”だったと発表しました。
家畜伝染病予防法では、鳥インフルエンザを“病原性やウイルス”の型によって「高病原性」「低病原性」などに区別していて、今回のコガモについては、現時点で、病原性は未確定です。
農林水産省によりますと「高病原性」の鳥インフルエンザが発生すると、その多くが死んでしまうということです。一方で「低病原性」鳥インフルエンザの場合は、症状が出ない場合もあれば、咳や粗い呼吸などの軽い呼吸器症状が出たり産卵率が下がったりする場合もあるということです。
これまでに国内では、肉や卵を食べて、鳥インフルエンザウイルスに感染した例は報告されておらず、鳥インフルエンザウイルスは加熱すれば感染性がなくなるということです。
万が一、食品中にウイルスがあったとしても、食品を十分に加熱して食べれば感染の心配はありません。
ただ、鳥インフルエンザにかかった鳥の羽や粉末状になったフンを吸い込んだり、その鳥のフンや内臓に触れてウイルスに汚染された手から鼻へウイルスが入るなど、人の体内に大量のウイルスが入ってしまった場合には“ごくまれに感染する”ことが報告されているということです。
福島県内で野鳥から鳥インフルエンザが確認されるのは2023年2月以来、1年8か月ぶりで、県は感染した野鳥が発見された周辺を「監視重点区域」に設定し、対策を強化するとしています。