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新人3人の“三つどもえ”福島4区選挙区リポート

2024年10月21日 17:35
新人3人の“三つどもえ”福島4区選挙区リポート
福島中央テレビ

衆院選の投開票が10月27日に日曜日に行われます。
「ゴジてれChu!」は、シリーズで県内の各選挙区の注目し、候補者の訴えをお伝えします。

浜通り全体が選挙区となり、新人3人の「三つどもえ」となっている福島4区です。

県内の選挙区が1つ減り、初めて迎える衆議院総選挙。

この「福島4区」は、浜通り一帯が選挙区となり、有権者は39万7千人あまり。

挑むのはこちらの3人。
全員が同学年で新人という「三つどもえ」の構図です。

■齋藤 裕喜さん・立憲・新
「働き方・雇用を維持していく。働き方を改革していく。それが最優先事項じゃないでしょうか」

■熊谷 智さん・共産・新
「自民党という政党に日本の平和憲法を指一本触れさせるわけにはいかない」

■坂本 竜太郎さん・自民・新
「災害大国であるこの国の命を守りぬくための役目を私は先頭にたって果たしたい」

震災・原発事故からの復興という重要な課題がある選挙区だけに、候補者は何を訴えるのでしょうか。

時にはランニングシューズ。時には長靴をはいて支持を訴えるのは自民党の坂本竜太郎さん。

いわき市議から県議を経て今回初めて国政に挑みます。

亡くなった父・剛二さんも旧福島5区選出の衆院議員を務めていて、引退を表明した前職の後任として自民党も本腰をいれています。

選挙戦初日。
第一声の場にやってきたのは…
自民党の石破総裁です。

■自民党 石破 茂総裁
「坂本剛二先生と一緒に政治改革に一生懸命取り組んでまいりました。もう一度あの気持ちを取り戻したいと思っています」

父・剛二さんとも交友があった石破総裁。

歴代の総裁の多くが福島市で第一声を上げてきたなかこの選挙戦では、いわき市を選んだのです。

■自民党 石破 茂総裁
「まさしく日本にとって自民党にとって未来にとって必要な人材、坂本竜太郎であります」

一方、その坂本さんと高校時代の同級生だったのが、立憲民主党の齋藤裕喜さん。

齋藤さんは泉健太前代表の秘書を務めた経験があり現在は、富岡町で再生可能エネルギー関連の会社などを経営しています。

そんな齋藤さんのもとにも党本部の幹部が応援にかけつけます。

■立憲民主党 小川淳也幹事長
「あの“さいとうゆうき”さんも良いけどこの“さいとうゆうき”さんも、もっといいなと思いました。」

選挙に出るのは初めて。

元プロ野球選手で名前の読みが同じあの「ハンカチ王子」を引き合いに名前の浸透を図ります。

■立憲民主党 小川淳也幹事長
「浜通りの齋藤裕喜は福島齋藤裕喜となり、日本の齋藤裕喜として、今のこの思いを、初心を大事に抱えながら皆さんの代弁者として全力で走っていくことになるでしょう」

そして共産党の熊谷智さん。

これまで「旧福島5区」で2度の衆院選を戦い3人の中で唯一、衆院選を知る候補者です。

前回は野党統一候補で5万票以上を獲得した熊谷さん。

今回は共産党の候補者として票の上積みを狙います。

街頭演説中には…

■熊谷 智さん・共産・新
「頑張りましょう!」

別の候補者と鉢合わせする場面も。

40代の新人3人がしのぎを削る福島4区。

特に、この選挙区で大きな争点となるのは「復興」に向けた政策です。

未だに東日本大震災と原発事故の爪跡が大きく残る浜通り。

避難指示が解除されていない地域やかつてのにぎわいが取り戻せていない地域が残ります。

先の見通せない「原発の廃炉」も抱えているなか、候補者が訴えるのは…

■齋藤 裕喜さん・立憲・新
「帰還を早期に進めて地域のインフラを整備していかないと本当に戻って来れなくなる帰れなくなるというのが事実としてあるわけですから、そこをしっかりとやっていきたい」

■熊谷 智さん・共産・新
「町、村任せにしない、福島県任せにもしない、ここも政府と東電が住民のどんな選択、戻るも戻らないもどこでどういう風に生きるかその選択を全て補償するという立場が必要だと思います」

■坂本 竜太郎さん・自民・新
「廃炉、処理水、除去土壌の問題をしっかり完遂していく、時間のかかる取り組みを地元の声をしっかり受けて何があっても届けさせて頂く」

福島の復興を託す大事なこの選挙。衆院選は10月27日が投票日です。

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