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【遭遇した感動的な瞬間…カメの産卵】でもご注意を!特定外来生物、飼っているものを捨てたら…法で罰せられる?人気のペットが捨てられ、各地で繁殖【中テレ投稿BOXニュース】

2024年6月12日 14:15
【遭遇した感動的な瞬間…カメの産卵】でもご注意を!特定外来生物、飼っているものを捨てたら…法で罰せられる?人気のペットが捨てられ、各地で繁殖【中テレ投稿BOXニュース】
安積町日出山で撮影

6月7日、郡山市の「モコ&チビ」さん(40代・女性)が愛犬と夫の両親と郡山市安積町日出山の川沿いを歩いていた時でした。

「どうしてこんな場所で?…」。


草むらをよく見ると大きなカメがモゾモゾとしている様子。甲羅が乾いていて苦しそうな様子だったといいます。様子が変だったので、よく見ると…。

「テレビでみたことはありますが、直接みたのは初めてでした」。

なんと、カメが産卵していたのです。頑張って産卵している様子に「モコ&チビ」さんはとても感動し、しばらく見守ったといいます。


この動画について中テレスタッフがアクアマリンふくしまや県の自然保護課などに話を聞いたところ、注意すべきいろいろなことが分かりました。

まず、このカメは、甲羅の模様から「ミシシッピアカミミガメ(いわゆるミドリガメ)」とみられます。もともとは海外のカメで、ペットとして人気です。しかし、それが捨てられ、どんどん周辺の環境で繁殖しているということです。アクアマリンふくしまの飼育員さんによりますと、産卵に立ち会っても触れない方が良いと言います。

「条件付き特定外来種なので、他の場所に移動し放したり飼っているものを捨てることは法律で禁止されています。観察することは問題ありませんが、カメが死ぬまで飼育をするのでなければそのままにしておいてください。」

ミシシッピアカミミガメは県内に限らず全国的に生息域が広がっていて、元の生態系に影響を及ぼしているといいます。県の自然保護課によりますと、水生植物のほか、魚なども食べるため、県内の水生昆虫などに影響が出ていると考えられるということです。

こうした特定外来生物に遭遇した場合は、各自治体の環境系の担当課に連絡を、ということですが、ミシシッピアカミミガメは広く繁殖しているため1つ1つの対応は厳しいというのが現状のようです。まずは、むやみに触ったりエサを与えたりしないことが大切です。

※記事を一部修正しました。

    福島中央テレビのニュース