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チャイルドシート推奨身長150㎝未満に…福島県の子どもの平均身長が150㎝に達するのは小6年から中1年

2024年9月24日 10:44
チャイルドシート推奨身長150㎝未満に…福島県の子どもの平均身長が150㎝に達するのは小6年から中1年

9月、日本自動車連盟=JAFがある基準を変えました。チャイルドシートを使う推奨身長をこれまでの140㎝未満から150㎝未満までに引き上げたんです。
福島県の子どもの身長の平均値では、150㎝に達するのは男子女子ともに小学6年生から中学1年生にかけてとなっています。そもそもチャイルドシートは「6歳未満」の乳幼児を車に乗せる際、必ず使用するよう法律で義務付けられているものです。ただ、JAFは年齢ではなく、身長「150㎝まで」は使うことを推奨しています。この基準の引き上げが早まるきっかけになった事故がありました。

先月18日、福岡県で路線バスと軽乗用車が衝突し、母親が運転する軽乗用車でシートベルトをしていた7歳と5歳の姉妹が死亡しました。姉妹はチャイルドシートを使用しておらず、シートベルトによる腹部の締め付けが死亡の原因ではないかとみられています。

亡くなった姉は7歳で、法律上はチャイルドシートを使う義務はない年齢ですが、シートベルトをしていても命が守れなかったんですね。シートベルトは大人を想定して設計されているため子どもの体では十分な効果を発揮せず、かえって危険になることがあります。実際に体格の差がどのように影響するのか、JAFに話を聞きました。

まず、シートベルトを締める際のポイントは…。

〇JAF 東義久さん「ベルトの位置ですね。あと正しい着座姿勢、これを意識して頂ければと思う」

身長156㎝のアナウンサーが姿勢を正してシートベルトをしめると…

〇JAF 東義久さん「肩のベルトなんですけど、自分の鎖骨に当たっているか確認して下さい。大丈夫ですか?」

「鎖骨」、そして「腰骨」にベルトが当たり、もし事故が起きた際も衝撃を受け止めることができます。

〇JAF 東義久さん「深く腰をかけて、骨にあてて頂くというのが重要になってきますね」

一方、子どもはというと。身長108㎝の女の子に協力してもらいました。チャイルドシートを使わずに座るとベルトが首とお腹にかかってしまいました。

〇JAF 東義久さん「万が一衝突した時に、首をしめてしまったりとか、お腹を傷めてしまったり。致命的な怪我につながってしまいますので」

150㎝未満の子どもはチャイルドシートで体格差を補い、正しい姿勢でシートベルトをしめることが大切です。

9月に公表されたJAFと警察庁の調査結果ではこんな心配なデータが出ています。チャイルドシートの使用率を年齢層別で見た場合、1歳未満で約90%、1~4歳は約80%ですが5歳では約58%と激減しているんです。

調査では、特に「祖父母」が孫を乗せていた場合にチャイルドシートを使っていないケースが目立ったということです。

もう大きくなってきたから、子どもがチャイルドシートを嫌がるからなど、大人の勝手な判断で子どもを危険にさらすことがないよう、意識を改めたいですね。

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