東日本台風からの教訓・4人の犠牲者を出したいわき市下平窪の対策は…福島県
5年という節目を前に東日本台風の教訓を伝える企画を今週金曜日まで放送します。
1回目は特に被害の大きかったいわき市の下平窪地区についてです。
あの日を忘れたくない…そんな思いから地区の住民たちは独自の防災対策に取り組んでいます。
東日本台風で大きな被害をうけたいわき市平の下平窪地区。
豪雨で地区は広い範囲で浸水し4人が犠牲となりました。
あれから5年。堤防を補強する工事は8割ほどまで終わりハード面の対策が進む一方で、地区の住民たちは独自の防災対策をしています。
この日公民館では防災や災害復興を学ぶ地元の学生たちと住民たちが話し合いをしていました。
実は学生たち、防災に役立つ「あるもの」を作りました。それが…
■福島高専社会環境システム工学専攻科1年 横山亜衣さん
「下平窪地区の防災マップを作りました」
東日本台風で被害にあった箇所などをまとめた地図です。
住民たちと協力して作りました。
その防災マップは住民たちの生活に溶け込んでいます。
■いわき市下平窪の江尻光芳区長
「ここに貼ってあるんです。地区のAEDのある箇所とか、避難場所」
三階以上の建物はどこにあるのか、ガソリンスタンドはどこかなど、詳しい情報が書かれています。
住民たちと何度も話し合って必要な情報をピックアップ。
マップに反映させていきました。住民たちで決めたマップの名前は…
■江尻光芳区長
「『だからいったっぺ、早く逃げろって』地区の高齢者4人、亡くした、二度と災害によって犠牲にならないようにと心をこめて、このような表題にしました」
あの日を忘れないために…より緊迫感のある住民目線のタイトルにしました。
区長を務める江尻さんも5年前、住宅の一階部分が浸水。日頃からこのマップを家族でみて、防災意識を高めています。防災マップは地区に住む約1080世帯に配布され活用されています。
実は、下平窪地区の防災対策はこれだけではありません。
■小野アナウンサー
「公園の前にも看板が設置されています」
同じような看板は、スーパーや飲食店の前などにも設置されています。
看板の役目は?
■小野アナウンサー
「こちらの看板、2次元コードが表示されていて、かざすと、東日本台風の被害状況が写真で見る事ができます」
これも地区の防災対策。
スマートフォンなどを活用することで、自分のいる場所がどんな被害を受けたか確認することができますし、今の天気や川の状況なども見ることができます。看板は地区の26か所にあります。これも学生と住民たちが作ってきました。
もちろん、名前は…
『んだからいったっぺ、早く逃げろって』
知恵を絞って作った看板には多くの意味が込められています。
■福島高専社会環境システム工学専攻科2年 泉澤ことねさん
「災害時に二次元コードを使ってもらうことも大事なんですけど、日常的に当時の災害状況を風化させないという意味と、今後起きるであろう災害への意識づけに使って頂きたい」
■福島高専都市システム工学科5年、根本のぞみさん
「被災した人にとっても、被災しなかった人にとっても、とても分かりやすく伝えられていいなと思っています」
学生たちと一緒に作ったことでよりわかりやすく、日ごろから続けられる防災対策になったと言います。
■江尻光芳 区長
「私は高齢だけど若い人の色々なアイディアとか入れて貰って、パソコンとか進んでいて、二次元コードの使い方とか、なじみがなかった、学生さんに教えてもらって、楽しみながら防災を学んでいます」
1回目は特に被害の大きかったいわき市の下平窪地区についてです。
あの日を忘れたくない…そんな思いから地区の住民たちは独自の防災対策に取り組んでいます。
東日本台風で大きな被害をうけたいわき市平の下平窪地区。
豪雨で地区は広い範囲で浸水し4人が犠牲となりました。
あれから5年。堤防を補強する工事は8割ほどまで終わりハード面の対策が進む一方で、地区の住民たちは独自の防災対策をしています。
この日公民館では防災や災害復興を学ぶ地元の学生たちと住民たちが話し合いをしていました。
実は学生たち、防災に役立つ「あるもの」を作りました。それが…
■福島高専社会環境システム工学専攻科1年 横山亜衣さん
「下平窪地区の防災マップを作りました」
東日本台風で被害にあった箇所などをまとめた地図です。
住民たちと協力して作りました。
その防災マップは住民たちの生活に溶け込んでいます。
■いわき市下平窪の江尻光芳区長
「ここに貼ってあるんです。地区のAEDのある箇所とか、避難場所」
三階以上の建物はどこにあるのか、ガソリンスタンドはどこかなど、詳しい情報が書かれています。
住民たちと何度も話し合って必要な情報をピックアップ。
マップに反映させていきました。住民たちで決めたマップの名前は…
■江尻光芳区長
「『だからいったっぺ、早く逃げろって』地区の高齢者4人、亡くした、二度と災害によって犠牲にならないようにと心をこめて、このような表題にしました」
あの日を忘れないために…より緊迫感のある住民目線のタイトルにしました。
区長を務める江尻さんも5年前、住宅の一階部分が浸水。日頃からこのマップを家族でみて、防災意識を高めています。防災マップは地区に住む約1080世帯に配布され活用されています。
実は、下平窪地区の防災対策はこれだけではありません。
■小野アナウンサー
「公園の前にも看板が設置されています」
同じような看板は、スーパーや飲食店の前などにも設置されています。
看板の役目は?
■小野アナウンサー
「こちらの看板、2次元コードが表示されていて、かざすと、東日本台風の被害状況が写真で見る事ができます」
これも地区の防災対策。
スマートフォンなどを活用することで、自分のいる場所がどんな被害を受けたか確認することができますし、今の天気や川の状況なども見ることができます。看板は地区の26か所にあります。これも学生と住民たちが作ってきました。
もちろん、名前は…
『んだからいったっぺ、早く逃げろって』
知恵を絞って作った看板には多くの意味が込められています。
■福島高専社会環境システム工学専攻科2年 泉澤ことねさん
「災害時に二次元コードを使ってもらうことも大事なんですけど、日常的に当時の災害状況を風化させないという意味と、今後起きるであろう災害への意識づけに使って頂きたい」
■福島高専都市システム工学科5年、根本のぞみさん
「被災した人にとっても、被災しなかった人にとっても、とても分かりやすく伝えられていいなと思っています」
学生たちと一緒に作ったことでよりわかりやすく、日ごろから続けられる防災対策になったと言います。
■江尻光芳 区長
「私は高齢だけど若い人の色々なアイディアとか入れて貰って、パソコンとか進んでいて、二次元コードの使い方とか、なじみがなかった、学生さんに教えてもらって、楽しみながら防災を学んでいます」
最終更新日:2024年10月8日 18:53