「やっぱり子供たちに色々教えられるのは楽しい」教員のなり手不足を解消へ…高校生が授業 福島
全国的に問題となっている教員の人手不足についてです。なり手不足を解消しようと先日、郡山市でちょっとユニークな取り組みが行われたんです。その主役となったのは高校生たちです。
教育の現場も今、人手不足に悩んでいます。授業はもちろん、部活動の指導など、忙しくて、厳しい。そんなイメージが持たれているのも原因のよう。ただ、先生にも先生のやりがいがある。そんな特別な瞬間を感じてもらおうと、先月、郡山市の小学校でちょっとユニークな授業が行われたんです。先生を務めたのは?
「燃えるとどんな空気(気体)でちゃうかな」「二酸化炭素」「そう、二酸化炭素が出ちゃうと地球温暖化に繋がっちゃうけど…」
そう、高校生です!郡山市の県立安積黎明高校に通う生徒たちが地球温暖化などをテーマに授業を行ったんです。小学生に授業をしたのは教育コースに所属する2年生の生徒たちです。教員を夢見ています。
■高校2年生 渡部 瑞葵さん
「みんな反応結構くれたんで、楽しくできたかなって思います」■高校2年生 横山 愛純さん
「反省点が結構あるんですけど」「今日できる最大のやつ(授業)が出来たかなって思います」
全国的にも珍しいという、この実習。背景には教員の人手不足も関係しています。
■県立安積黎明高校 黒川 佳子校長
「充分、人材がいて、先生がいるって状態ではないと思っております」「これをやることで、教員に対しての、あるいは教育に対しての意欲、モチベーションをより高めるっていうことになるのではないかと思っています」
実習は去年から行われていて今までにおよそ40人の生徒が小学校で授業を行ったと言います。授業も好評のようです。
■授業を受けた児童は(女の子②)
「すごい楽しかったです」「普段と違う授業をするのもすごい良いのかなって思います」■授業を受けた児童は(男の子)
「資料もいっぱいあって100点だったと思います」
こうした取り組みは県内8つの県立高校教育コースで行われていて、来年度からはさらに1校が追加されます。早くから教員のやりがいを感じてもらうことで未来の教育現場を支えるのが狙いです。高校生たちは?
■高校2年生 横山愛純さん
「大変そうとか思いますけど、やっぱり子供たちに色々教えられるのは楽しいかなって思います」
■高校2年生 渡部 瑞葵さん
「生徒みんなのことをちゃんと考えてみんなが楽しく、それでもちゃんと理解できる授業ができる先生になりたいです」