京王電鉄が非常時の対策とりまとめ 全車両に防犯カメラ設置へ
去年10月に発生した東京の京王線で乗客が刃物で刺されるなどした事件を受け、京王電鉄はすべての車両に防犯カメラを設置するなど非常時の対策をとりまとめました。
京王電鉄では、現在、全体の約2割の車両にのみ車内に防犯カメラを設置していますが、2023年度末をメドに全車両に設置すると発表しました。
ホーム上の防犯カメラも69ある全駅に設置し、カメラの仕様もリアルタイムでデータを伝送できる機能を持つものに変えるということです。
また、非常時に最寄り駅に緊急停止した際、ホームドアと列車がずれている場合でもホームドアと列車の両方を開け客を誘導することを基本とするということです。
京王電鉄は事件後の去年11月に「鉄道テロ・災害対策担当」の部署を新設し想定外の事象への対応の検討を行ってきましたが、今後、乗務員・駅係員などの訓練などを行い危機対応のスキルアップをはかっていくとしています。