大型クルーズ船が“立ち往生” 約4600人が那覇で足止め
沖縄から出航する予定だった大型クルーズ船でトラブルが発生し、約4600人の乗客が4日間足止めされていました。
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那覇の港に停泊している巨大なクルーズ船「MSCベリッシマ」。プールにシアター、2000以上の客室を有する豪華客船です。12月6日に那覇を出港し、約4600名の乗客を乗せ、石垣島・台湾・宮古島を周遊する予定でしたが…
台湾から
「困惑している。どれくらいとまるのかも、いつ台湾に戻れるのかもまったく案内がなくて、ここに4日間も足止めされている」
実はこのクルーズ船は予定通りに旅に出られず、4日間も那覇の港に停泊していたのです。原因は6日にクルーズ船に発生した技術的なトラブルです。
母親と一緒に乗船した40代の女性に話を聞くと…
母親と一緒に乗船した女性(40代)
「出港してすぐに窓から外を見たら、あまり速度が速くなく、徒歩レベルで進んでいた。館内アナウンスで(金曜日の)22時ごろに、石垣島の中止が発表されて知った。このまま出港しても、途中で止まってしまったらどうしようと不安になった」
4600人以上の乗客は、那覇から動かないクルーズ船で食事やショー、那覇市内で観光をしたものの、結局出港できないまま、10日にツアーの最終日を迎えたのです。
母親と一緒に乗船した女性(40代)
「(今回)いろんなところに回るクルージングに申し込み、どこにも行けずに(旅行代理店から)全額返金でないということで、この時間、本当に返してほしいなと思うくらい残念な回答」
さらに心配なことが…。
母親と一緒に乗船した女性(40代)
「2人で20万円くらい。(東京から沖縄までの)航空券込みの料金。いくら返金されるかは、わからないです」
女性は母親と10日午後にクルーズ船から降り、帰途につきました。
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運営側はクルーズ代金を全額払い戻すとしています。