×

東京・立川市の住宅街にサル、栃木・日光市の小中学校敷地内にクマ 出没相次ぐ

2024年6月26日 20:27
東京・立川市の住宅街にサル、栃木・日光市の小中学校敷地内にクマ 出没相次ぐ

26日、東京・立川市の住宅街にサルが現れました。人の姿を見ても逃げ出さない野生動物の出没が、各地で相次いでいます。栃木の日光市では小中学校の敷地などにクマが出没し、厳戒態勢が敷かれています。

26日午後、『news every.』が撮影したのは、道端にいた“野生のサル”。周りには報道陣が集まりましたが…

『news every.』(東京・立川市)
「堂々と人目を気にせずに座っています」

お構いなしに足を伸ばしたり、毛繕いしたり。人を恐れる様子はまったくありません。場所は、約19万人が暮らす東京のベッドタウン・立川市です。

市担当者
「付近にサルが出現していますので戸締まり、 窓をしめるようお願いします」

近隣住民
「引っかかれると痛いですよね。動物の爪怖いから」

“珍客”に困惑する住民。サルは少なくとも45分間、居座り続けました。

26日に相次いで立川市内で目撃されたサル。民家の庭で柿の実をほおばる様子や、別の民家の庭では、子供用のプールの前に出現。すると、水の中に顔を入れました。

写真を撮影した人は…

撮影者
「そこからポンとここに降りてきて、そのままプールもいじって、こっちのプールでお水飲んで、そこのブルーべリーをパクパク」

なんとサルは、プールで遊ぶだけでなく、庭で育てていた果実をパクり。

撮影者
「遠くから見てる分にはかわいいけど、何かあったら怖いなとは思いました」

市や警視庁は、サルを見かけても近づいたりしないよう注意を呼びかけています。

   ◇

野生動物の出没に困惑する街。サルが当たり前のように姿をみせる栃木県日光市。26日の児童・生徒の下校の時間の光景は、いつもと違っていました。

ランドセルには鈴。保護者が学校まで子供を迎えに来ていました。“厳戒態勢”の学校。そこでは…

中学生(日光市立中宮祠小中学校)
「上から木のところに見えた、クマが。『あ、クマだ!』って」

「ツキノワグマだ」

24日に職員室から撮影された映像には、この小中学校の敷地内に出没したツキノワグマが映っていました。

体長約1メートル。クマは軽々と木に登ると、約40分もの間、サクラの木になる“サクランボの実”を食べたということです。当時校舎には、児童や生徒、教職員が約30人がいました。

中宮祠小中学校 旭山晴美中学校教頭
「クマはこんな近くに来ることなかった。『屋外に絶対に出ないでください』『窓の鍵を閉めてください』と」

しかも、クマが現れたのは1度だけではありません。同じ日(24日)の午後、再び学校に。午前午後あわせて約2時間もの間、学校の敷地内に居座りました。

クマ目撃情報が相次ぐ日光市。日光市内では25日も小中学校近くの山林や、中禅寺湖のそばにあるホテルにクマが出没。さらに26日に新たに、「竜頭の滝」近くにも現れ、周辺の施設が休園する事態になりました。

この状況に学校は…

中宮祠小中学校 旭山晴美中学校教頭
「(保護者の)車から降りてすぐに学校に入れるように職員も見守っている」

保護者の送迎や、当面は体育の授業を体育館で行うということです。