浄水場の管理業務をめぐる贈収賄事件の初公判で、賄賂を受け取ったとされる福岡県直方市の元係長の男が起訴内容を否認しました。

収賄の罪で起訴されているのは、福岡県直方市水道施設課の元係長、阿部智明被告（49）です。

起訴状によりますと、阿部被告はおととし4月から去年12月にかけて、浄水場の草刈り業務を特定の業者が受注できるよう便宜を図った見返りに、家具など169点、あわせて120万円相当を受け取った罪に問われています。

10日の初公判で阿部被告は「お礼で物をもらった事実は間違いありません」と話した一方、業者に便宜を図ったことは職務に関連する行為ではなく、収賄の認識はなかったとして起訴内容を否認しました。

検察側は、阿部被告がほしいものをリストアップし、PDFファイルにして毎月メールで業者側に送っていたと指摘しました。

次回の公判では、証人尋問が行われる予定です。