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【入院患者11人に虐待の疑い】「スキンシップの一環」「虐待と思っていなかった」目撃した職員は報告せず 福岡・大牟田病院

2024年5月2日 19:32
【入院患者11人に虐待の疑い】「スキンシップの一環」「虐待と思っていなかった」目撃した職員は報告せず 福岡・大牟田病院
院長は謝罪

国立病院機構、大牟田病院で発覚した入院患者に対する性的虐待が疑われる行為で、病院が謝罪しました。

■大牟田病院・川崎雅之院長
「被害者の皆様、利用者様、並びにご家族、後見人、関係者の皆様に不安やご心配をおかけし、誠に申し訳ございません。」

大牟田病院は2日午後4時から会見を開き、経緯を説明しました。

問題が発覚したのは去年12月です。1人の入院患者が「男性介護士から下半身を触られた」と病院に訴えました。

その後の病院による聞き取り調査で、いずれも男性の看護師と介護士、あわせて5人が、障害のある入院患者男女11人に対し、性的虐待が疑われる行為を繰り返していたことが分かりました。

中には、国指定の難病、「筋ジストロフィー」で体を動かしにくい患者もいました。

■川崎院長
「非常に重大な身体障害者さまに卑劣な行為を行った。なぜこのような事件が、案件が複数生じたのか徹底究明していきたい。」

病院は障害者虐待防止法に基づいて自治体に通報し、自治体が現在、調査しています。

■川崎院長
Q看護師たちはどうしてこんなことをしたと言っているのか
「第三者から見れば虐待、性的虐待に当たる行為だが、どうして行ったかまでは、はっきりしておりません。スキンシップの一環だったと言う職員もいます。」

虐待行為をしていたとされる5人は病院の聞き取りに対して「虐待だとは思っていなかった」などと話しているということです。

また、複数の病院職員が虐待が疑われる行為を直接見ていたものの「そもそも虐待と思わなかった」「注意すると怒られそうだ」などとして、病院側に報告していなかったことも新たに分かりました。

病院は職員への研修体制を強化するなど、再発防止対策を講じる考えを示しました。

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