マツタケの入荷が例年より遅れる 残暑の影響か
秋の代表的な味覚の一つがマツタケですが、県内への入荷が例年より遅れています。理由は長引く残暑の影響です。
世羅町にあるマツタケの販売店です。27日は約17キロを入荷。朝から重さごとに仕分けたり、箱詰めしたりする作業に追われました。9月17日に今シーズン初めて入荷して以降、毎日届いています。そのほどんどが北海道産です。
■世羅の大地 国産松茸販売センター 松浦辰行 社長
「きのう食べましたけど美味しいですよ。香りもあってね」
実はこの店では、例年いまの時期は岩手県産を販売。北海道産は9月中旬には終えていました。
■世羅の大地 国産松茸販売センター 松浦辰行 社長
「岩手県産が去年は9月の初めくらいからでて10月まででいたが、岩手県産がほとんどないので状況が激変している」
社長によると、全国的にマツタケの生育が1カ月ほど遅れているといいます。その理由として考えられるのが9月に入っても続いた残暑です。
■世羅の大地 国産松茸販売センター 松浦辰行 社長
「(気温が)30度を切って2週間くらいたたないと、マツタケの菌が繁殖しない」
社長は10月に入れば気温が下がり、岩手県産も入荷されるとみています。しかし、例年通りの量の入荷があるか不透明です。
■世羅の大地 国産松茸販売センター 松浦辰行 社長
「霜が降ったり温度が急に下がってきたら(生育が)そこでストップする。遅くまで(マツタケが)でるかどうか10月後半の気温にかかっている」
一方、広島県産の状況は…。世羅町でマツタケを生産する板橋さんです。この日、山をくまなく探しましたが、マツタケを見つけることはできませんでした。
■生産者 板橋文夫さん
「まだ時期が早い、気温が高い(から見つからない)」
去年は9月下旬ごろから収穫できたと言います。板橋さんは、今年は10月半ばまでは生育しないとみています。
■生産者 板橋文夫さん
「10月末くらいが最盛期かもしれない。今食べたい人が多いけど今はないから、遅れたらもういいわとなって忘れられても困る」
マツタケも長引く残暑の影響を受けていました。秋の味覚を十分楽しめるかどうかは今後の天気次第となりそうです。
【2023年9月27日放送】