"知識の著しい欠如" 洋菓子店シェ・タニの賞味期限「不適正表示」 熊本市保健所が行政指導
熊本市の洋菓子店シェ・タニが商品の賞味期限を延長して販売し直していた「改ざん」とも取れる問題を受け、熊本市保健所は16日、シェ・タニに食品表示法に基づく行政指導を行いました。
■熊本市保健所
「不適切な表示をして一般消費者に販売したことを確認致しましたので、本日10時にシェ・タニに対し、食品表示法第6条第1項に基づき指示を行いました」
熊本市保健所は16日会見を開き、熊本市の洋菓子店シェ・タニに対し、食品表示法に基づく行政指導を行ったことを明らかにしました。
シェ・タニが売れ残った商品の賞味期限を延長し、シールを貼り替えて再び販売していたと改ざん行為ともとれる問題について、市保健所が調べたところ、バレンタイン向けの商品「アマンドショコラ」は、少なくとも2023年12月から9月19日までの間、熊本市の流団店やカフェ計5店舗で賞味期限の不適正な表示をした商品を販売し、1027個が購入されたということです。
市保健所の聞き取りに対し、シェ・タニは「1年以内であれば大丈夫」という認識のもと、科学的根拠に基づく検査をしないまま賞味期限を表示したと説明しています。賞味期限の改ざんとも取れるこの問題について、市保健所はシェ・タニに対し「食品表示に関する知識の著しい欠如」や「表示内容の確認と管理体制に不備がある」と批判し、従業員に食品表示法の遵守を徹底するよう指示しました。
市保健所はシェ・タニに対し、改善措置をまとめた報告書を11月15日までに提出するよう求めています。また、KKTの取材に対しシェ・タニは「代表者がいないためコメントできない」と話しています。