「警察官のおかげで命をつなげた」3歳の娘を殺害された男性が警察学校で思いを語る
13年前、事件によって当時3歳だった娘の心(ここ)ちゃんの命を奪われた清水誠一郎さん。清水さんは、命の重みや被害者支援の大切さを伝える講演を続けています。20日は、これから犯罪被害と向き合うことになる警察学校の学生たちを前に語りました。
■清水誠一郎さん
「大事なひとつの命を私は守れませんでした。今生きているこの時間も、心に対して本当に辛い思いをさせたと、怖い思いをさせたという、これだけしかありません」
警察学校で講演をした熊本市に住む清水誠一郎さん。
今から13年前の2011年3月3日。3歳だった娘の心ちゃんを当時大学生の男に殺害されました。その後、家族全員で命を絶つことを考えた清水さんが生きようと思えたのは、寄り添ってくれた警察官の存在だったといいます。
■清水誠一郎さん
「警察官が止めてくれたから、あの子たち(心ちゃんの兄弟)の命がつながれた。親としてできなかったことを警察官はやってくれました。みなさんも、命を守るために自分の魂を込めて警察官人生を送ってください」
これから犯罪被害と向き合う学生たちは。
■熊本県警察学校初任科 中村圭佑さん
「被害にあわれたご家族の心情は計り知れない苦しみがあると感じた」
■熊本県警察学校初任科 荒巻愛恋さん
「被害にあわれた方や遺族の方にも心から寄り添っていけるような警察官になりたいと思った」