【全裸で土下座】強豪・大津高サッカー部 いじめ被害者「つらい思いは自分で最後に」【熊本】
全国高校サッカー選手権大会に19回出場している強豪校の熊本県立大津高校男子サッカー部で、男子生徒が先輩から全裸での土下座を強要されたうえ、その様子を撮影されるなどのいじめを受けていたことが分かりました。被害にあった生徒は「つらい思いをする人は自分で最後にしてほしい」と心境を語りました。
県教育委員会によりますと去年1月、全国高校サッカー選手権大会の宿泊先で、大津高校男子サッカー部の当時1年生だった男子生徒が先輩にあだ名を付けたと疑われ、謝罪を強要されたということです。
その際、男子生徒は服を脱ぐように言われ全裸で土下座し、その様子を撮影されたということです。
男子生徒はことし7月下旬に担任に相談し、学校が調査を行っていましたが、調査の時点では県教委に報告していませんでした。
9月、男子生徒の保護者が県教委に相談したことから、県教委が事態を把握したということです。
大津高校は9月29日、「いじめの重大事態が発生した」とする報告書を県教委に提出しました。
県教委は今後、学校に第三者委員会を設置し事実関係の調査を行います。
KKTの取材に対して大津高校の西野俊一郎副校長は、「いじめ対策の充実を図るとともに いじめの解明に向けて第三者委員会に協力したい」と話したうえで、3連覇がかかることしの全国高校サッカー選手権熊本県大会については、「謝罪の相手だった生徒はすでに卒業している」として、「出場辞退は考えていない」としました。
一方、3日夜、被害にあった生徒が心境を語りました。
■被害にあった生徒
「謝ろうとしたら『土下座じゃないの?』と言われて、言っていないと言ったら、いいから土下座で謝ってということで土下座しようとしたときに、『全裸になれ』と全裸で土下座する形になって、そこで同級生と先輩含めた数人がスマホで写真におさめた」
「つらい思いをする人は自分で最後にしてほしい」