3つの小学校で43足の上履き窃盗 侵入を防ぎ学校の安全を守る対策は?教育長を直撃
熊本市の3つの小学校に侵入し、上履きを盗んだとして、千葉県の男が逮捕された事件がありました。教育委員会に取材を進めると、防犯の難しさが浮き彫りとなる中、今回の事件の教訓をどのようにいかすのか、熊本市の教育長に考えを聞きました。
この事件は今年3月、千葉県に住む男が、熊本市内の3つの小学校に侵入し、あわせて上履き43足を盗んだとして逮捕されたものです。放課後、門から侵入し犯行に及んだとみられ、子どもたちの安全を確保する難しさが浮き彫りとなりました。
今回の事件をどう受け止めているのか、熊本市の遠藤洋路教育長に話を聞きました。
■熊本市 遠藤洋路教育長
「学校でそうした大規模な盗難事件が起きたということは大変申し訳なく思っております。今回のように誰にも見つからないように入ってきて、物を取って出ていくという、そのパターンへの備えが十分できていたかというと、できていない部分があった」
遠藤教育長はこのように話し、侵入経路となりうる門の施錠のあり方を見直すなど、対策を強化する考えを示しました。また、体育館の貸し出しなど、引き続き地域に開かれた場所であり続けるため、新たな技術の導入も検討するとしました。
■熊本市 遠藤洋路教育長
「インターホンで見て、職員室の中から回答できるようにするとか、そういう技術的な対応も必要だと思います。悪いことをする人の技術もどんどん上がってくるということで、 対策の方もアップデートしていかないといけない。それを今回、痛感した」
多様化する犯罪から子どもたちの身の安全をいかに守るのか。学校現場の取り組みが注目されます。