闇バイトを募集した疑いで19歳の男を逮捕 指示したとみられる男は別の詐欺未遂疑いで再逮捕
職業安定法違反の疑いで逮捕されたのは、住所不定・無職の19歳の男です。警察によりますと、男は11月に逮捕された10代の姉弟や指定暴力団道仁会系組幹部・西村達哉容疑者(28)と共謀し、10月10日頃から20日にかけて、SNSに「短期間で高収入」などと投稿し、詐欺事件で現金を引き出す「受け子」や「出し子」を募集した疑いがもたれています。
警察は、男が西村容疑者から指示を受け、姉弟側に募集を依頼する橋渡し的な役割だったとみています。この事件で逮捕されたのはこれが4人目です。
一方、警察は27日、西村容疑者を別の詐欺未遂の疑いで再逮捕しました。西村容疑者は知人らと共謀し、今年5月上旬、東京都内に女性(88)に息子のふりをして電話をかけ、「会社の金を使い込んだ。明日の昼までに600万円が必要」などとうそをつき、現金をだまし取ろうとした疑いがもたれています。
警視庁が女性の家の近くにいた「受け子」の男(31)を逮捕。この男を勧誘した共犯として熊本市東区の土木業・上野翔二朗被告(31)が逮捕・起訴されていて、一連の捜査で西村容疑者の関与が浮上したということです。
【スタジオ】
今回の2つの事件を整理します。1つ目の事件は、“闇バイト”の募集をした疑いで4人が逮捕されたものです。県警によりますと、勧誘役のリーダー格とされる西村容疑者が19歳の男に実行役を募集する指示を出し、さらにこの男が10代の姉弟にSNSへの投稿を依頼したとみられています。
2つ目は、27日に西村容疑者が再逮捕された別の詐欺未遂事件です。西村容疑者が詐欺事件の実行役を探すために上野被告を勧誘し、上野被告が受け子の男を斡旋したとみられ、県警は暴力団組織の関与についても捜査を進めています。
さらに27日は、この2つの事件とは別に、詐欺事件などの「受け子」を募集したとして16歳の少年が逮捕されました。
県警は高額報酬を掲げる誘いに乗らないように呼びかけています。